焦点は米CPIと企業決算

Market Overview-ジワリ強まるドル買い圧力

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週明けのグローバル株式市場は、ウクライナと中東の地政学リスクを意識する展開に。リスクオンの先導役である米株式市場ではダウ平均、S&P500共に反落。主要な欧州&新興国株式市場も同様の展開となった。株式市場全般が軟調な地合いとなったことで、米債券市場では安全資産への需要が高まり利回りが低下。一方、商品市場ではNY金先物とNY原油先物が揃って上昇する展開となった。

外為市場では豪ドルやNZDへの売り圧力が若干強まったものの、全体的に地政学リスクへの目立った反応は見られず。相変わらずこう着した状況が続く外為市場だが、注目すべきはドル相場の値動きだろう。米ドルのトレンドを示すドルインデックスは200日MA突破後も、同MA上の水準を堅持している。個別の通貨ペアでは、ユーロドルが先週金曜日1.35割れの展開に。対照的にドル円はグローバル株式が不安定な値動きを見せる中でも、101円台をかろうじて維持している。さらに直近では、資源国通貨(豪ドル、加ドル、ノルウェークローネ)の一角に対してドル買い優勢の地合いへ転じている。今回の地政学リスク(マレーシア機墜落、イスラエル軍によるガザへの対規模な侵攻)が発生する前からジワリと強まっているドル買い戻しの背景にあるのは、やはりイエレンFRBによる将来の引締め懸念だろう。米金利が未だレンジ内での低空飛行が継続している現状を考えるなら、ドル高トレンドが本格的に強まるのはまだ先(8月下旬に予定されているジャクソンホールでの講演以降)となるだろう。しかし、今週発表される米経済指標と企業決算の内容がさらなるファンダメンタルズ改善期待と米株の上昇圧力を強める結果となれば、7月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感も合わさり、ドル相場は米金利の低空飛行を受けて尚、底堅い展開が想定される。

Today’s Outlook -米CPIと企業決算

その米経済指標だが、本日は日本時間21時30分に発表される消費者物価指数(CPI)に注目が集まろう。市場予想(前月比)は総合で+0.3%、コア指数(除食品&エネルギー)で+0.2%となっている。予想以上に強い伸びが確認されれば、7月29-30日に予定されているFOMCへの警戒感が強まる可能性があろう。米債券市場では金利に対する低下圧力が後退し、外為市場ではドル買い優勢の展開を想定したい。この場合、ユーロドルは再び1.35割れの展開となろう。一方、ドル円は株式の動向次第だろう。米CPIに加え、本日の企業決算(アップル、コカ・コーラ、デュポン、デュポン、マイクロソフト、マクドナルド、ユナイテッドテクノロジーズ)が総じて好調ならば、米株はファンダメンタルズ改善と好調な企業業績を背景に高値圏での攻防が継続しよう。『米金利反発+株高維持』ならば、ドル円は上値トライの展開となろう。

逆に企業決算が総じて冴えない内容となれば、FOMCへの警戒感から米株は反落する可能性が高いだろう。外為市場ではドル買い優勢の展開が想定されるが、米金利への低下圧力が後退するだけでは米株下落のショックを吸収しきれないことから、ドル円では株安を背景に101円トライを想定したい。

一方、米経済指標と企業決算が共に冴えない内容となれば、円高優勢の展開を想定すべきだろう。ドル円は重要サポートポイント100.82もしくは100.75を視野に下落幅が拡大する可能性が高まろう。

Today’s chart point

ドル円

レジスタンス 101.59:21日MA 101.50:レジスタンスポイント
サポート 101.00:サポートポイント 100.75:2月4日安値

かろうじて101円台を維持する状況が継続している。だが、上値の重い状況に変化がない事実を考えるなら、今週も101円割れを常に意識すべきだろう。100円台への攻防へとシフトした場合の攻防分岐は、100.82(5月21日安値)&100.75(2月4日安値)となろう。それぞれのポイントではビッドが置かれている。しかし、下の水準にはストップも同時に置かれており、これらをヒットする展開となれば、100円トライを想定する段階へシフトしよう。一方、上値は目先、21日MA(赤ライン)での攻防が焦点となろう。尚、101.50、101.75にはそれぞれオファーが観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3596:一目/基準線 1.3571:一目/転換線
サポート 1.3500:心理的節目 1.3477:2月3日安値

引き続き1.3500の攻防が焦点に。1.3500と1.3490にはそれぞれビッドが観測されている。しかし、1.3490下に置かれているストップを巻き込む展開となれば、重要サポートポイント1.3477を視野に下落幅が拡大しよう。一方、上値は1.36台への再上昇が目先の焦点だろう。テクニカル面では日足の転換線&基準線に注目したい。尚、1.3550、1.3580前後ではそれぞれオファーが観測されている。

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