米株とBOEイベントに注目

Market Overview

13日の海外外為市場は、「円安・ポンド高」に一服感が漂った。ドル円(USD/JPY)は節目の105.00の上方ブレイクに失敗。一時は104円台を割り込む局面が見られた。一方、クロス円ではポンド円(GBP/JPY)の下落が目立った。今日のBOEイベントを前に利益確定売り圧力が強まり、欧州時間に付けた高値139.52レベルから136.92まで下落。その後の戻りも弱く、BOEの対応次第では再び下落圧力が強まるムードを強めた。一方、ユーロドル(EUR/USD)は、引き続きコアレンジ1.10-1.12内でのこう着状態が継続した。

他の市場動向だが、欧米株式は強弱まちまちの展開ながら、ダウ平均およびS&P500指数は連日の過去最高値を更新。一方、原油価格(WTI8月限)は、供給過剰懸念を背景に急反落する展開に(前日比-4.38%)。米金利は原油価格の下げに反応し各ゾーンの利回りが低下した。金融政策の方向性に敏感な2年債利回りは、0.69%台から0.6651%まで低下した。

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Analyst's view

ダウ平均とS&P500指数が連日で最高値を更新。米株一人勝ち状態の様相が鮮明となっているが、13日の米金利は低下した。下の比較チャートを確認すると、一度収斂された乖離が7月以降、再び拡大傾向にある。通常、リスク選好ならば「株高・金利上昇」となり同じ軌跡を描く。しかしそのような展開とならない事実は、米利上げ観測の急速な後退を示唆している。

利上げ観測が強まらなければドル高圧力も高まらない。実際、米ドル相場の方向性を示すドルインデックスは、200日MAで上値がレジスト状態となっている。ドル高が抑制されている限り米株が大きく崩れることはないだろう。米株が高値圏を維持するならば、グローバル株式市場が不安定化する可能性も低い。結果、円相場は目先、株高を背景とした円売りの局面が散見されよう。ドル円は(USD/JPY)は105.00ブレイクが目先の焦点。ただ、この水準を突破しても今年最高値(121.69)を起点としたレジスタンスラインの突破に成功しない限り、100円割れリスクを常に警戒したい。

本日はポンド独歩安の展開を警戒したい。焦点はカーニーBOEによる政策変更の有無となろう。市場は25bpの政策金利の引き下げを想定している。織り込み済みとはいえ利下げとなれば、ポンドには下落圧力が強まろう。また、資産購入プログラムの3750億ポンドまで予想外に拡大してくるならばポンド安が再燃し、対ドルで1.28台を視野に下落幅が拡大する可能性もある。ただ、BOEの金融緩和強化は株式市場にとってはポジティブ要因となる。このため、ポンド円(GBP/JPY)以外は円安で反応する可能性が高いだろう。

尚、本日の米企業決算ではJPモルガンとブラックロックの決算内容に注目が集まろう。


【比較チャート】緑:米株(MSCI) 赤:米長期金利(10年債利回り)

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【ドルインデックス日足チャート】青ライン:200日MA

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