米株調整入りなら4月は円高優勢の1ヵ月に

Market Overview -米株、四半期決算を意識した調整入りか

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1日の海外外為市場は、NYタイムにドル買い圧力が失速する展開となった。この日発表された米指標データが総じて冴えない内容となったことを受け、イエレンFRBによる6月利上げ観測が後退。米債券市場における各ゾーンの利回り低下が、外為市場でのドル売り圧力を強めた。冴えない米指標データは米株続落の要因ともなり、USD/JPYは東京タイムに続き119円ミドル割れの展開に。クロス円も米株安を背景に円高優勢の展開となった。AUD/JPYは鉄鉱石価格の低迷と追加利下げ観測が意識され2月5日以来となる91.00割れ。また、欧州中央銀行(ECB)の緩和強化とギリシャリスクに直面するEUR/JPYも3月19日以来となる128円ミドル割れの展開となった。

昨日の海外動向で興味深いのは、冴えない米指標データ(3月シカゴ購買部協会景気指数に続き、昨日の同月ISM製造業景況指数も51.5と2013年5月以来の低水準となり、改めて米企業のセンチメント悪化が確認)に米株が売りで反応したことだろう。現在の米国マーケットのメインテーマがイエレンFRBの金融引き締めにある点を考えるならば、冴えない指標データにより早期利上げ懸念の後退が意識されてもおかしくなかった。しかし実際は、米ファンダメンタルズ改善の後退に反応。だが、強い指標データで売り反応が散見されてきたこれまでの経緯も考えるならば、昨日の指標データが市場予想以上の内容でも米株は続落していた可能性がある。日欧株式と比較し指標データの反応に一貫性がみれないばかりか、徐々に上値の水準が低下している状況は、四半期決算への警戒感から米株が再び調整局面に入った可能性があることを示唆している。そうであるならば、4月の円相場は円高優勢の1ヵ月となる可能性が高い。特にクロス円(EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPY等)の動向に注意が必要だろう。株安に加えドルストレートでのドル高が加速すれば、円高のけん引役となるからだ。


Today’s Outlook - クロス円の動向を注視

昨日のNYタイムで再びドル売り圧力が強まる中、AUD/USDはむしろドル買い優勢の展開となった。上述した通り、鉄鉱石価格の低迷と来週7日の豪準備銀行(RBA)理事会で追加利下げが決定されるとの観測が豪ドル軟調の背景にあろう。このタイミングで明日の米雇用統計への警戒感からグローバル株式が不安定化すれば、AUD/JPYはドルストレートでのドル高も合わさり、2月上旬のサポートポイント90.70レベルを下方ブレイクする可能性が高まろう。
また、欧州通貨の動向にも注意が必要だろう。ユーロはECBの緩和強化に加え、再びギリシャリスクに直面している。一方、英ポンドは低インフレと総選挙リスクに直面している。対ドルでショートカバーは散見されるもののドル高基調は変わらず。株高によりドルストレートでのドル高圧力を相殺できなければ、これら通貨ペアが円高のけん引役となる可能性があろう。
USD/JPYは引き続き米株と金利の両にらみの展開となろう。リスク回避となれば、下記「TECHNICAL ANALYSIS HIGHLIGHTS」で指摘しているサポートポイントをトライしよう。



Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 120.37:21日MA(緑ライン) 119.68:10日MA(赤ライン)
サポート 119.35:一目/転換線(青ライン) 118.94:リトレースメント50.0%

2日連続で21日MAでレジストされた。RSIが売り買い分水嶺の50.0を下方ブレイクしている点も鑑みるに、本日は119円台の維持が焦点となろう。「株安・米金利低下」となった場合は、122.03からの50.00%戻し118.94レベルを視野に下落幅が拡大する可能性があろう。

EUR/USD

レジスタンス 1.0852:10日MA(緑ライン) 1.0775:21日MA(青ライン)
サポート 1.0688:リトレースメント61.80% 1.0602:リトレースメント76.40%

短期サポートラインの下方ブレイクか、21日MAの突破か。前者の場合、リトレースメントでの攻防が次の焦点となろう。後者の展開となれば1.08台への再上昇を意識。テクニカル面では10日MAを突破できるかが焦点となろう。

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