米指標データ待ち 目先はCPIに注目

Market Overview -マーケットは次の材料待ち

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25日のグローバル市場は明確な方向感が見られない展開に。欧米株式市場は総じて横ばい圏での推移が続く中、ダウ工業株30種平均が連日で過去最高値を更新。米金利は金融政策への思惑が交錯し短期ゾーンで上昇したものの、10年債利回りは低下。一方、NY原油先物相場はサウジアラビアのヌアイミ石油相による「石油需要拡大」発言を手掛かりに反発し、終値ベースで1バレル=50ドル台を維持した。

外為市場ではイエレン証言を背景にUSD売り地合いが継続。一方、持続的な株高トレンド&原油価格の反発を背景に資源国通貨は対USD&円で堅調に推移した。円相場はAUD/JPYやCAD/JPYで上値トライとなった一方、USD/JPYやEUR/JPYでは上値の重い状況が続いたまま、本日の東京時間を迎えている。

欧米の重要イベントを通過したことで、外為市場では次の材料待ちムードが漂っている。その材料とはやはり米指標データだろう。特にドル高回帰の観点から注目すべきは、来週の雇用統計(2月)となろう。米6月利上げに対して不透明感が強まっている背景のひとつに低インフレ懸念がある。その懸念を払しょくする材料としてイエレン議長は労働市場の改善を指摘している。持続的な雇用増に伴い賃金のインフレ傾向が1月分に続き来週の雇用統計でも確認されれば、再び6月利上げへの期待感とドル高回帰の機運が外為市場で醸成されよう。それまでは「株高オンリーのリスク選好」を背景に、緩やかなUSD安基調が継続すると同時に、資源国通貨や新興国通貨は対USDで堅調に推移すると想定している。


Today’s Outlook -注目は米CPI

グローバル株式では、持続的なリスクセンチメントの改善傾向が見られる。USD高トレンドに一服感がみられる以上、円安トレンドの回帰はクロス円の動向次第であることは昨日指摘した通り。想定通りAUDやCADは対円でも堅調に推移している。また利下げ機運が強まっているとはいえ、相対的に金利の高いNZDも直近は上値トライの展開となっている。問題は135円のレンジ相場となっているEUR/JPYだが、EUR/USDの上値の重さを鑑みるに、やはり欧州中央銀行(ECB)による緩和強化の影響が株高による円売り圧力の相殺要因となっている感は否めない
EUR/USDでさらなるショートカバーの展開となるかどうか、その材料として本日注目したいのが、日本時間22時30分に発表される米消費者物価指数(1月、CPI)だろう。USD安トレンドへ転換する中、市場予想を下振れる内容となればUSD安を背景にEUR/USDの押し上げ要因となろう。また、米6月利上げへの不透明感を背景に米株が高値圏維持となれば、円安圧力も合わさることで他のクロス円に追随しEUR/JPYでも上昇基調となろう。クロス円全般が円安優勢の展開となれば、ドル円は21日MAをサポートラインとし、119円を挟んだレンジ相場が継続しよう。



Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 119.84:2月24日高値 119.50:レジスタンスポイント
サポート 118.60:21日MA(赤ライン) 117.76:89日MA(緑ライン)

ドル安基調が強まる中でも21日MAを維持する状況は継続。本日もこのMAでの攻防に注視しながらトレンドを見極める展開となろう。118.60から118.00にかけて断続的に観測されているビッドもドル円のサポート要因となろう。
ただ、119.50及び24日高値レベルの119.80にはオファーが観測されている。ドル高機運が高まらない限り、120円到達の道のりは依然として厳しいだろう。

ユーロドル

レジスタンス 1.1453:ボリンジャー上限(緑ライン) 1.1383:一目/基準線(赤ライン)
サポート 1.1279:2月20日安値 1.1250:レンジの下限

21日MA(青ライン)を挟んでのレンジ相場は変わらず。本日の米CPIで上下どちらに振れるかが注目される。ただ、ユーロの買戻し基調が強まっても、一目/基準線とボリンジャー上限を突破しなぎ限り、常にダウンサイドリスクに警戒したい。 尚、直近のオーダー状況だが1.1400及び1.1450レベルには厚いオファーが観測されている。ビッドは1.1300及び1.1275から1.1250にかけて断続的に並んでいる。

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