焦点は米企業決算 ドル円はレジスタンスラインの攻防を注視

Market Overview

18日の海外外為市場は、トルコ情勢が落ち着きを取り戻したことや世界的な株高基調が継続していることを背景に円売り優勢の展開となった。ドル円(USD/JPY)は106円台を回復するとNY時間に106.26レベルまで上昇。クロス円も総じて円安優勢の展開となった。一方、ユーロドル(EUR/USD)は1.10台でのこう着状態が継続。他のドルストレートにも大きな変動は見られなかった。

一方、他の市場動向だが、欧米株式は堅調さを維持。特に米国株式市場ではダウ平均が5日連続で過去最高値を更新(終値:18,533.05)。S&P500指数も同様の展開となった(終値:2,166.89)。原油先物相場(WTI8月限)は3営業日ぶりに反落。一方、米金利は米株続伸を背景に各ゾーンで小幅に上昇するも、米金融政策の方向性に敏感な2年債利回りは0.70%手前で抑制された。

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Analyst's view

米株がリスク選好の先導役となり、世界的な株高傾向は継続中。一方、外為市場ではドルインデックスが引き続き200日MAで上値がレジストされている状況に変化は見られない(=ドル高の抑制状態は継続中)。米株が連日の過去最高値更新となっているにもかかわらず、米金利の上昇が抑制されている(=米2年債および10年債の各利回りはBREXITショック前の水準より遥か下で推移している)事実を考えるならば、米利上げペースの減速期待が現在の米国マーケットの状況(=株高・米金利低空飛行・ドル高抑制の状況)を作り出していると言える。

来週は米連邦公開市場委員会(FOMC、26-27日)が開催される。しかし直近の賃金の上昇率(=6月は前月比0.1%増へ低下)、低インフレ状況の継続(=消費者物価指数は前年比1.00%で抑制状態が継続)そして英国のEU離脱の影響を見極める必要性が喫緊の課題として急浮上している点も考えるならば、目先、米利上げ期待が盛り上がる可能性は低い。よって、現在の米株高トレンドが崩れるならば、その要因は四半期決算にあろう。

その米四半期決算だが、トムソン・ロイターの調査ではS&P500指数採用企業の第2四半期決算は前年同期比4.7%の減益となる見通しとなっている。しかし、15日時点の動向(=500社中すでに発表された36社の決算内容)を確認すると、利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は64%と良好な内容が続いており、米株のサポート要因となっている。今週は91社が決算を発表する予定だが、米利上げペースの減速期待が高まる中、良好な決算内容が続けば米株の上値トライは継続しよう。米株が株高の先導役となることでグローバル株式も安定しよう。グローバル株式の安定化が国際商品市況の安定化にも寄与することを考えるならば、外為市場では円安の継続と資源国通貨や新興国通貨買いの展開を想定したい。逆に総じて冴えない米企業決算となれば「米株利益確定売り→グローバル株式市場追随→国際商品市況下落」というプロセスを経て上記とは逆の展開となろう。ドル円は、株高継続時に107.00とクロスしているレジスタンスラインを突破できるかどうか、この点が今週の最大の焦点となろう。


【パフォーマンス比較チャート(年初来)】緑:米国 赤:中国 黄:日本 青:EU

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【ドルインデックス日足チャート】  青ライン:200MA(今日現在96.58レベル)

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