米国イベント次第のドル円相場

Market Overview

25日の海外外為市場は、米ドルの売り買いが交錯する展開となった。利上げ観測を背景に米ドルの方向性を示すドルインデックスは2月2日以来となる99.00レベルの到達に成功。しかし、強弱まちまちの指標データと原油先物相場の下落を受け米長期金利に低下圧力が強まったため、NYタイムは総じてドル売り優勢の展開となった。ドル円は高値104.87レベルから104.11まで下落。ユーロドルは1.0851から1.0905レベルまで急反発した。

他の市場動向だが、NY原油先物相場(WTI12月限)は、減産合意に不透明感が強まっていることが嫌気され続落。米原油在庫を見極めたいとの思惑も重なり50ドルの大台を割り込む展開となった(終値:49.96)。原油先物相場の下落は米長期金利の上昇圧力を相殺した。また、米消費者信頼感指数が市場予想を下回ったこともあり景気動向に敏感な10年債利回りは低下した。欧米株式市場は、冴えない原油相場と市場予想を下回った企業決算が嫌気され総じて下落した。

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Analyst's view

25日の海外市場は「株安・原油安」の展開となった。ただ、小幅な下落にとどまり且つ外為市場では資源国&新興国通貨が対ドルで堅調地合いを維持する一方、円買いは限定的。また、VIXやXSTOXXを見る限り欧米投資家の不安心理も高まっていない。これらの点を鑑みるに、昨日の下落は単なる調整と判断できる。

以下の比較チャートで米株と長期金利の動向を確認すると、両市場が未だ共存関係を維持していることがわかる。だが、気がかりなのは米株の上値が徐々に切り下がっていると同時に長期金利の上昇基調に陰りが見える点だ。共存関係をサポートしているのは、良好な四半期決算と指標データである。本日発表される両データが総じて良好ならば「ドル高+円安」トレンドは継続しよう。ドル円は105円トライが焦点となろう。105円台へ到達した場合、テクニカル面で注視すべきは105.20レベルで推移している週足一目基準線となろう。
だが、減産合意に対して産油国間の足並みの乱れが露呈し始め原油相場が不安定化しているタイミングで、昨日に続き四半期決算と指標データで冴えない内容が続けば、まず米株に調整圧力が強まろう。米株が崩れる場合、安全資産への資金シフトから米長期金利の上昇圧力が後退しよう(債券価格は上昇)。低下幅の水準は米指標データ(本日は9月新築住宅販売件数)次第だが、市場予想を上回る内容ならば米利上げ期待を背景に低下圧力が強まってもその幅は限定的となろう。一方、株式&原油先物相場の下落と冴えない指標データが重なれば、低下幅が拡大しよう。どちらにしても共存関係の綻びはドル売り要因である。同時に円を買い戻す動きも強まろう。ただ、米利上げ期待は根強く且つ上記の通り欧米投資家のリスクセンチメントは落ち着いている。よって、ドル円は103円台を維持する可能性が高い。テクニカル面では、103.50前後の日足一目雲の上限もしくは今日現在103.28前後で推移している21日MAでサポートされる展開を想定している。


【比較チャート】

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【ドル円チャート】

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