ドル円のトレンドは米決算次第

Market Overview

20日の海外外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。この日発表された9月の米中古住宅販売件数が市場予想を上回ったことを受け米金利は上昇。米ドル相場の押し上げ要因となった。ドラギECB総裁の会見内容が緩和縮小観測を後退させたこともあり、ユーロドルはBREXITショック時の安値レベルまで下落する局面が見られた(安値1.0916)。一方、ドル円は104.10レベルまでドル高が進行。対照的にクロス円は「ドル高+米株安+原油安」を受けNYタイムに入ると円買い優勢の展開となった。

他の市場動向だが欧州株式は続伸。ユーロ安や金融セクターが上昇のけん引役となった。一方、米株はイーベイ、トラベラーズそしてベライゾン・コミュニケーションズの決算内容が投資家の失望を誘い、利益確定売り圧力が強まる展開に。ただ、下落幅は限られた。NY原油先物相場(WTI12月限)はドル高が嫌気され反落。引けにかけては11月限にサヤ寄せし50.50ドルを割り込む局面が見られた。ただ、50ドルの大台は維持した。

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Analyst's view

ドラギECB総裁は理事会後の会見で、経済の下方リスクと必要なら量的緩和(QE)を延長すると言及。ただ、今回の会合では緩和の延長も縮小(テーパリング)も議論しなかったとも述べた。インフレについては将来的に緩やかな上昇を想定しているとしたが、12月会合での緩和強化観測を打ち消すにはインパクト不足。よって、緩和強化観測は今後もくすぶり続け、ユーロ相場の圧迫要因となろう。特にFEDの12月利上げが意識され米独利回り格差が拡大する可能性が高い対ドル(ユーロドル)では、その傾向(=ユーロ安)が顕著になる可能性があろう(比較チャート参照)。目先は1.09台の維持が焦点。このレベルを割り込む展開は、今年前半のサポートポイント1.08トライのシグナルとして警戒したい(ユーロドルチャート参照)。

本日の焦点は米四半期決算となろう。昨日は冴えない決算内容となったが、引け後に発表されたマイクロソフトの決算は市場予想を上回る内容となった。同社の株価は時間外で60.59ドルと過去最高値を付けた。。本日はゼネラルエレクトリックやマクドナルドの決算が予定されている。マイクロソフトに続き良好な決算内容ならば、米株のサポート要因となろう。米株高維持ならば米金利もそれに追随する可能性がある。よって、ドル円は引き続きリトレースメント61.80%にあたる104.67レベルを視野に入れる展開を想定。一方、決算が振るわない内容となれば、週末ということもあり米株は調整色を強めよう。この場合、米金利が米株安に追随するかが焦点となろう。本日はFEDスピーカー(タルーロ理事 & ウィリアム・サンフランシスコ連銀総裁)の講演が予定されている。だが、タルーロ理事による講演の題目は金融政策に関係するものではない。既に利上げを主張しているウィリアム・サンフランシスコ連銀総裁が利上げについてタカ派的な発言をしても、米債券市場で材料視される可能性も低い。また、米指標データの発表が予定されていないことも考えるならば、「冴えない企業決算→米株安」の展開に米金利は素直に低下で反応すると思われる。その場合、ドル円は下落するだろう。ただ、103円台は維持しよう。


【比較チャート】

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【ユーロドルチャート】

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