豪ドル&英ポンド相場の動向に要注意

Market Overview

4日の海外外為市場は、米国が独立記念日ということもありレンジ相場で推移。円相場はドル円(USD/JPY)、クロス円ともに売り買いが交錯。一方、ドル相場は引き続きドル安優勢て推移した。

この日の欧州株式は、「BREXITショック」後のショートカバーに一服感が漂い、5営業日ぶりに反落。新興国株式市場は強弱まちまちの展開となった。

bg_aud australian dollar 3

Analyst's view

グローバル市場は早くも次の材料待ちムードが漂っている。それが米指標データ、特に今週は雇用統計(6月)であることは指摘済み。それまでドルインデックスが200日MAを上方ブレイクする可能性は低いだろう。
今年3月以降、リスク選好の土台となっているドル安が継続するならば、グローバル株式市場も底堅く推移しよう。よって、円相場はクロス円を中心とした円安優勢の展開が想定される。

ただ、個別通貨ペアでは下落リスクがある。本日は豪ドル円(AUD/JPY)の動向を注視したい。日本時間10時30分に貿易収支(5月、市場予想:-17億豪ドル)と小売売上高(同月、市場予想:0.3%)、そして同10時45分に中国のCaixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI、6月、市場予想:N/A)が順次発表される。市場予想を上回る内容が続けば素直に豪ドル買いで反応しよう。株高を背景とした円売り圧力も加わることで、現在相場をレジストしている日足の一目/転換線を上方ブレイクし、78円台への再上昇(リトレースメント61.80%戻しのトライ)が想定される。しかし、転換線で上値がレジストされているタイミングで冴えない指標データとなれば、テクニカル&ファンダメンタルズの両面で豪ドル売り圧力が強まろう。その場合は、76.80台で推移している短期サポートラインを下方ブレイクし、本日以降、75円を再トライする展開を想定したい(豪ドル円1時間足チャート参照)。

また、ポンド円(GBP/JPY)の動向にも注視したい。日本時間18時30分に英中銀(BOE)の金融安定報告書が公表され、同19時にカーニー総裁による記者会見が予定されている。今夏の金融緩和についてはすでに指摘済み。この発言以降、「BREXITショック」後のショートカバーが早くも終息し、ドル安優勢にもかかわらずポンドドル(GBP/USD)は再び上値の重い展開となっている。この背景にあるのは、米英金利差の拡大だろう。実際、下図比較チャートでは英米金利差の拡大に伴いGBP/USDもドル高優勢となっている(チャート上はUSD/GBP)。「ドル安=株高」を想定するならば、米株は底堅く推移する可能性がある。底堅い米株は米金利の緩やかな上昇につなががろう。米金利の上昇は米英金利差のさらなる拡大をもたら。よって、GBP/USDは下落トレンドを形成する可能性があろう。これら一連のプロセスを経て、GBP/JPYも下値をトライする可能性がある。ただ、株高を背景とした円売り圧力が相殺要因となることから、目先134円台を維持すると想定している。


【豪ドル円1時間足チャート】

audjpy0705


【比較チャート】緑ライン:米英10年債利回りスプレッド(米金利―英金利) 赤ライン:米ドル/英ポンド(USD/GBP)   

spread0705

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

投資手法・戦略ガイド

  • はじめに

    アナリストがどのようにチャートを使っているのかを学び、投資家の行動を勉強し市場パターンを理解しましょう。利用可能な様々なチャートの使い方を学習し、チャートが示す価格パターンを確認します。

  • CFDの取引方法

    ここでは、IG証券の取引プラットフォームを紹介し、多様な資産クラスを提供するCFDを有効に取引するための方法について説明いたします。また、ストップ注文やリミット注文などの機能、レバレッジ取引の仕組みについても解説いたします。

  • リスクの種類

    すべての金融投資は一定のリスクを伴います。直面するリスクを計算し、理にかなった方法でエクスポージャーを管理することで、どのようにポートフォリオを守れるか学んでいきます。