米雇用統計後の想定シナリオ

Market Overview

イエレンFRB議長による講演後の「ドル安→米株高」という展開を考えるならば、強すぎる米雇用統計は米金融引締め懸念を再び台頭させる可能性があり、「リスク回避」要因となる可能性があることについては昨日のレポートで指摘済み。その場合、米金利の急反発が想定されることから外為市場ではリスク回避のドル高を警戒したい。円相場は、ドルストレートでのドル高と株安を受け、クロス円を中心に円高優勢の展開が想定される。ドル円(USD/JPY)は、円高圧力がドル高圧力を凌駕し111円台の攻防へシフトする展開を想定しておきたい。

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Analyst's view

一方、市場予想(非農業部門雇用者数変:20.5万人 / 失業率:4.9% / 平均賃金:0.2%)を若干上回る程度ならば、今後の利上げに慎重姿勢を示したイエレン発言後ということもあり、米利上げ懸念が台頭する可能性は低い。よって、米国株式は素直に株高で反応する可能性が高いだろう。また、良好な雇用統計の内容は米金利の反発要因ともなることから、外為市場では「米株高+金利反発」を背景にマイルドなリスク選好によるドル高の展開が想定される。ただ、利上げ期待が後退している現状を考えるならば、上昇幅は限定的となろう。円相場は、USD/JPYの上昇と株高が上手く噛み合うことで全体的に円安優勢の展開で推移することが想定される。

市場予想を総じて下回る内容は、米利上げ期待のさらなる後退要因となる。グローバル市場は「株高 / 商品高 / 米金利低下」で反応しよう。外為市場は素直にドル売りの展開となろう。特に資源国&新興国通貨に対してドル売りが加速する可能性が高い。円相場は、クロス円を中心に円安優勢の展開が想定される。USD/JPYは「ドル売り圧力 vs 円売り圧力」のせめぎ合いを背景に、コアレンジ112.00-114.00で売り買いが交錯する展開となる可能性が高いだろう。

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