ドル高回帰は来週以降の米指標データ次第

Market Overview

週明けも原油価格が買戻し基調を維持したことが好感され、7日の海外外為市場では資源国&新興国通貨を買い戻す動きが続いた。一方、ドル相場は対資源国通貨での売りやユーロの買戻し圧力に圧され、軟調地合いが継続。ドルインデックスは4日続落の展開となった。2月23日以降、相場をサポートし続けている21日MA(97.05前後)を下方ブレイクすれば、2月11日安値(95.23レベル)を視野に下落幅が拡大する可能性が出てこよう。
軟調なドルストレートはクロス円のサポート要因となり、この日のロンドンタイム後半からNYタイム中盤にかけての円相場は、クロス円を中心に円安優勢の展開となった。一方、ドル円(USD/JPY)は113円台でのこう着状態が続いた。

チャート

Analyst's view

原油価格(WTI)はついに重要レジスタンスポイントである38ドルレベルへの到達に成功した(下図チャート参照)。テクニカル面ではダブルボトムを完成したことになる。次の上値ターゲットである43.30レベル(昨年11月下旬に3日連続で上値がレジストされた経緯あり)を一気に目指す展開となれば、国際商品市況(CRB指数)も追随することでグローバル株式はより安定化しよう。

一方、外為市場だが、直近はリスク選好優勢にもかかわらずドル安基調となっている。①ユーロのショートカバーがポンド買い圧力を誘発していること、②堅調な国際商品市況を背景に資源国&新興国通貨を買い戻す動きが継続していること、③本邦輸出企業による円高ニーズが高まっていること、これら要因が同時に発生しているがためにドル高圧力が相殺されていると考えられる。ただ、国際商品市況と株式市場の反発を背景に米金利も反発基調にある点を考えるならば、ファンダメンタルズ的にはいつドル高へ転じてもおかしくない。そのきっかけは、やはり良好な米指標データとなろう。今週は重要指標データの発表が予定されてないことから、ドル高へ回帰するかどうかは少なくとも来週まで待つ必要があろう。よって、USD/JPYは引き続き111.00-115.00のレンジ相場を想定しながも、常にダウンサイドリスクを警戒したい。

尚、欧州中央銀行(ECB)理事会後のドル高回帰を指摘する声が出てきそうだが、2月11日から3月上旬にかけてのユーロ安(対ドル)は、ドラギECBによる緩和強化策が相当程度織り込まれていることを示唆している。テクニカル面でも反発基調にある点を考えるならば、預金ファシリティの大幅な引き下げ(10bp以上?)と量的緩和(QE)の技術的変更(=期間の大幅な延長&月額買い入れ額の大幅な拡大)をしない限り、ECBイベントはユーロのショートカバーを加速させる要因なるとの警戒感を抱いている。

【WTI日足チャート】標準誤差回帰分析バンド

原油チャート

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