焦点は引き続き国際商品市況

Market Overview

10日の海外外為市場はドル高優勢の展開に。資源関連株の下げに一服感が見られたことで米国株式が反発。米株高は米金利の反発を誘発し、EUR/USDは1.0920台まで反落する展開に。USD/JPYは121円ミドルで終始堅調に推移した。
一方、市場関係者の関心を惹いているNY原油先物相場(1月限)は5日続落。石油輸出国機構(OPEC)加盟国の原油生産量が増加(=前月から23万バレル増の日量3170万バレルに増加)していたことが重石となった。だが、資源国通貨は対ドルで強弱まちまちの状況になっており(=加ドルは売り優勢となるも露ルーブル及びノルウェークローネは買い優勢の展開となり)、リスクオフ一色という展開には未だ至っていない。

オセアニア時間の外為市場では豪ドルやNZDといったオセアニア通貨売りが強まる局面が見られたものの、それ以外に目立った値動きは見られず東京時間を迎えようとしている。

チャート

Fundamentals Analysis Highlights

国際商品市況は相変わらず低迷傾向が継続中。しかし、米株反発や資源&新興国通貨が全面安となっていない点を考えるならば、今夏のような強烈なリスクオフが発生する兆しは見えない。ここ最近の行き過ぎた商品市況の低迷は、短期的且つ投機的なショートカバーを誘発する可能性がある点は昨日のレポートでも指摘した通り。事実、グローバル株式(MSCI)とCRB指数のパフォーマンス変動率を確認すると、12月8日以降、CRB指数の下げ止まり感が出ている(上図チャート画像参照)。

ただ、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でイエレン連邦準備理事会(FRB)による利上げの公算が高まっているタイミングで,

中国の内需縮小懸念が同時に台頭している現状を考えるならば、このままリスクオンムードが一気に強まる可能性も低いだろう。よって、商品市況や株式市場ではFOMC前までリスクオンとオフが交錯する状況へシフとする展開が想定される。それは外為市場での短期的なレンジ相場形成を意味しよう。USD/JPYは121.00-123.00、EUR/USDは1.08-1.1050を中心レンジと想定したい。

Today’s Outlook                                                            

焦点は引き続き国際商品市況となろう。上記の通りCRB指数には下げ止まり感が出始めている。短期スパンながらもCRB指数がこのまま反転するかどうか、その鍵を握るのは原油相場の動向だが、NY原油先物相場(1月限)で注視すべきチャートポイントは、9月安値の1バレル=38ドルレベルでレジストされるかどうかだろう。実際、ここ2日はローソク足の実体ベースでこのレベルの突破に失敗し続けている。原油価格反発ならば投資家のリスク許容度は拡大するだろうが、38ドル突破に失敗した場合は、来週以降、更なる価格低下を警戒したい。

外為市場は、商品市況の動向と株式市場の反応を注視する状況が継続しよう。「商品市況反発→株高継続」となれば、外為市場ではリスクオンを背景にドル買い優勢の展開となろう。対照的に円やユーロには売り圧力が強まろう。ただ、ドル高と中国リスクが同時に台頭し、且つ米FOMCが目前に迫っている点を考えるならば、上記の通りUSD/JPYやEUR/USDはレンジ相場で推移する可能性が高いだろう。尚、指標データでは、米小売売上高(11月分)の内容に注目したい。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 123.00:レジスタンスポイント 122.36前後:一目/基準線&転換線
サポート 121.38:一目/雲の上限 121.07:12/9安値

FOMC前までの暫定レンジとして121.00-123.00を想定。レンジ内で注視すべきテクニカルポイントは、下値が日足の一目/雲、上値が転換(緑ライン)&基準線(赤ライン)。
尚、直近のオーダー状況だが122.00、122.50及び123.50にはオファーが観測されている。121.10-121.00、120.90-80はビッド優勢。また、121.00下にはストップの観測あり。

EUR/USD

レジスタンス 1.1118:リトレースメント50.00% 1.1043:12/9高値
サポート 1.0826:10日MA 1.0800:サポートポイント

FOMC前までの暫定レンジとして1.08-1.1050を想定。レンジを上方ブレイクした場合は、日足の一目/雲の上限(1.1085)及びリトレースメント50.00%が次の焦点として浮上しよう。一方、下値は10日MA(緑ライン)の維持が焦点。
尚、直近のオーダー状況だが1.10、1.1050にはオファーがそれぞれ観測されている。後者の水準にはオプションバリアの観測もある。1.0850及び1.0750にはビッドがそれぞれ観測されている。

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