米企業決算と指標データにらみの一週間

アナリストの視点-米企業決算と指標データにらみの一週間

株式チャート

週明けのグローバル株式市場は強弱まちまちの展開となった。欧州株式はこれまでの上昇基調への警戒感とユーロ圏経済の先行き不透明感が意識され、独DAX以外総じて軟調な地合いに。新興国株式市場もブラジルボベスパ以外、上値の重い展開となった。一方、米国株式ではダウ平均が7日続伸し、8月19日以来となる高値水準を回復した。尚、米国債券市場とNY外為市場はコロンバス・デーの祝日で休場。

今週の焦点はグローバル株式市場の動向にあろう。先週は、米金融引締めリスクとドル高リスクの後退を受け、株式のみならず資源関連アセット(資源関連株/資源国&新興国通貨/原油相場)も堅調に推移した。ただ、今週もこのトレンドが継続するかどうかは、米株の動向次第となる可能性が高い。グローバル株式の比較チャート( 6ヶ月、黄:米株 紫:欧州株 緑:日株 青:中国株 赤:ブラジルボベスパ  黄:米株 紫:欧州株 緑:日株 青:中国株 赤:ブラジルボベスパ)をみると、リスク回避圧力が強まった今夏以降、グローバル株式で最も高いパフォーマンスを示しているのが、米国株式であることがわかる。一方、欧州&日本株には米株程の上昇圧力はみられず、また中国やブラジルのそれらは上下に振れる不安定な状況が継続中。要は、米国株式がリスク選好の先導役となっているわけだが、今週より本格化する四半期決算が総じて冴えない内容となれば、グローバル株式市場はリスク選好の先導役を失うことになり、徐々にリスク回避圧力が増していこう。「米株下落→グローバル株式再不安定化」となれば、米債券市場への資金シフトが加速することで、外為市場では「株安/米金利低下」を背景とした円高圧力と、米独金利差縮小を背景としたユーロ買い圧力が強まる展開を想定。

また、リスク回避要因として注視すべきは各国の指標データ、特に米中のそれらだろう。米国の指標データで冴えない内容が続けば、金融引締めリスクよりもファンダメンタルズ改善スピードの後退懸念が意識される可能性がある。一方、中国の指標データでは、13日の貿易統計(特に輸入)及び14日の消費者物価指数及び生産者物価指数に市場の注目が集まろう。総じて市場予想を下振れる内容となれば、同国への景気減速懸念が再び台頭することで、先週堅調だった資源関連アセットを中心に売り圧力が強まる可能性があろう。

本日の焦点-欧米中指標データ

アジア時間は、中国の貿易統計(9月)に注目したい。輸入の減少傾向(8月は13.8%減)が確認されれば、それは同国の内需縮小と受け止められ株式市場でのリスク回避圧力を強める可能性があろう。

海外時間では、17時30分の英消費者物価指数(9月)と18時の独ZEW景況感調査(10月、期待指数)に注目。前者は利上げ観測を左右することからポンド相場の変動要因となろう。後者は、独金利経由でユーロ相場を変動させる可能性があろう。

NY時間は米株の動向がメインテーマとなろう。上記の指標データが総じて市場予想を上回るならば続伸の展開を想定したい。商品相場も堅調に推移することで円相場はクロス円を中心に円安優勢の展開となる可能性があろう。逆に指標データが総じて冴えない内容となれば、リスク回避圧力が強まり円買い/資源関連アセット売りの展開を想定したい。ドル相場は各通貨で強弱まちまちの展開を想定している。尚、NY証券取引所クローズ後に半導体大手インテルの決算発表が予定されている。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 120.90:200日MA 120.43:雲の下限
サポート 119.65:短期サポートライン 119.00:レンジの下限

日足の一目/雲の下限でレジストされる状況が継続中。上値が徐々に切り下がっている点も考えるならば、ダウンサイドリスクを警戒したい。
目先のサポートポイントは短期サポートライン及び転換線(黄ライン)が密集している119.65前後。このポイントを下方ブレイクした場合は、119.00を視野に下落幅の拡大を想定したい。
尚、直近のオーダー状況だが120.50前後及び121.00にはオファーが観測されている。一方、119.50、119.30及び119.00前後はビッド優勢となっている。120.60上及び119.40下にはストップの観測あり。

EUR/USD

レジスタンス 1.1460:9/18高値 1.1400:レジスタンスポイント
サポート 1.1300:サポートポイント 1.1266:一目/転換線

トライアングル上限を及び1.1300の水準を完全に突破。次の焦点は9月18日高値レベルを突破できるかどうか。一方、下値は日足の転換線維持が焦点となろう。
尚、直近のオーダー状況だが1.1400には厚いオファーの観測あり。1.1350、1.1330及び1.1300にはビッドがそれぞれ観測されている。

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