焦点はドルロング調整地合いの継続

アナリストの視点-週明けはドルロング調整でスタート

チャート

週明けの海外グローバル市場はリスク選好で幕開け。中国政府による追加刺激策への期待や商品市況の反発を受け欧米株式は底堅い展開に。外為市場ではドル売り / 資源国通貨買いの展開となり、USD/CADは一時節目の1.30を下方ブレイクする局面が見られた(安値1.2989)。一方、AUD/USDは0.74レベルを堅持、NZD/USDは0.65ミドルから0.66へと反発、USD/NOKは4日以来となる8.17レベルまでドル安が進行した。
株高、商品市況の反発そしてドルストレートの下落を受け、円相場ではクロス円が円安優勢で推移する一方、USD/JPYは124円台でこう着状態が継続したまま、本日の東京時間を迎えている。

10日のレポートで指摘したように、週明けの海外外為市場はドルロング調整地合いとなった。13日までドル相場を動かす重要な米指標データの発表が無いことを考えるならば、今日と明日もドルロング調整を軸とした動きが継続する可能性があろう。その場合、注視すべきはショートポジションが積み上がっている通貨の巻き戻しだろう。シカゴIMM市場の動向を確認すると、円ショートは7.9万枚、ユーロのそれは11.3万枚とかなり積み上がっている。ドルロング調整がこれら通貨の買い戻し圧力を強めた場合、USD/JPYは日足の一目/転換線を下方ブレイクし、123円台の攻防へとシフトする展開を想定したい。一方、EUR/USDは6月18日高値1.1436を起点としたレジスタンスラインを突破し、1.1台へ再上昇する展開を想定しておきたい。

チャートポイントに関しては下記「Technical analysis highlights」を参照されたし。

本日の焦点-調整地合い継続なるか

対円やユーロでドルロングの調整地合いが継続するかどうかは、資源国通貨のトレンドにも影響を与えよう。昨日はNY原油先物相場が反発したことで、資源国通貨でも買戻し優勢の展開となったが、その原油相場の反発をサポートした最大の要因はドル安だった。中国の景気減速、資源輸出各国の緩和的な金融政策そして米国の利上げ期待を考えるならば、現在の資源国通貨が対ドルで上昇するにはポジション調整しかない。それは、主に商品市況のトレンド次第であり、その商品市況はドル相場のトレンド次第で決定される現状を考えるならば、ドル相場のトレンドを左右しやすいUSD/JPYやEUR/USDの動向は、資源国通貨のトレンドを左右する重要なファクターとして認識しておきたい。

ドルロングの調整地合いが継続するならば、商品市況の一時的な反発基調も継続することで資源国通貨は昨日と同じく買戻し優勢の展開となろう。円相場ではクロス円での円安トレンドが継続しよう。
一方、ドルを買い戻す動きが再び優勢となれば、逆の展開となろう。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 125.85:年初来高値 125.07:8/7高値
サポート 124.30:一目/転換線(黄ライン) 124.07:21日MA(青ライン)

上値の焦点は125円台への再上昇で変わらず。テクニカル面での焦点はボリンジャーバンドの上限(MA21  σ2.5)の突破となろう。一方、下値は124円台の維持が焦点となろう。テクニカル面で注視すべきは、転換線及び21日MAでの攻防だろう。
尚、直近のオーダー状況だが125.00、125.20及び125.50にはオファーが観測されている。一方、ビッドは124.00、123.50及び123.00にそれぞれ観測あり。124.00下にはストップの観測もある。

EUR/USD

レジスタンス 1.1100:レジスタンスポイント 1.1040:レジスタンスライン
サポート 1.0955前後:10日MA(赤ライン)&21日MA(青ライン) 1.0850:サポートポイント

6月18日高値1.1436を起点としたレジスタンスラインの突破が焦点となろう。このラインの突破に成功した場合は、1.11台への再上昇を想定したい。
一方、下値は10日及び21日MAが密集している1.0955前後での攻防に注視したい。このサポートポイントを下方ブレイクした場合は、再び1.08台攻防へシフトする可能性が高まろう。
尚、直近のオーダー状況だが1.1080レベルにはオファーが観測されている。一方、ビッドは1.0875、1.0850レベルにそれぞれ観測あり。

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