海外市場での資源国通貨の振幅に注意

アナリストの視点-ドル高優勢も米雇用統計待ちの状況は変わらず

トレーダー

4日の海外外為市場はドル高優勢の展開となった。ロックハート・アトランタ連銀総裁は米紙ウォールストリート・ジャーナルとのインタビューの中で「9月利上げ」について言及。これを受け金融政策の方向性に敏感な米2年債利回りは0.736%まで急上昇する局面が見られた。他のゾーンでも金利の上昇圧力が強まったことからドル相場は総じてドル高の展開に。ドルインデックスは7月21日以来となる98.00レベルへ再上昇。EUR/USDは再び1.08台の攻防へシフトすれば、USD/JPYは124.40レベルまで上値トライの展開となった。一方、クロス円はドル高と欧米株式市場の軟調地合いを受け、NY時間から円高優勢の展開に。オセアニア時間では調整の円売りが散見されたものの、大きな変化は見られず本日の東京時間を迎えている。

上値の重さが目立つ米国株式市場だが、直近の続落は、商品市況の低迷やアップル株の続落といった悪条件が重なった結果であり、米利上げ懸念が主導しているわけではない。ただ、昨日の米国マーケットが「株安・金利上昇・ドル高」となった事実は、それ(=利上げ懸念)が株式下落の主因になる可能性が未だくすぶっていることを示唆している。米国株式市場における利上げの耐性度合いがどの程度なのか、この点を見極めるためにはやはり7日の雇用統計(7月分)の内容とそれに対する米株の反応を待つしかないだろう。

それまでは、昨日指摘した商品市況と資源国通貨の動向を注視したい。米利上げ観測の台頭、米雇用統計発表前、中国リスクそしてポジション動向が複雑に絡み合い、上下に振れる可能性があるからだ。詳細は下記「Today’s Outlook」にて。

本日の焦点-海外時間で資源国通貨は上下に振れる可能性あり

昨日のNY原油相場は値ごろ感から反発。日本時間23時30分の米週間石油在庫統計で供給過剰懸念が後退すれば、行き過ぎた下落の調整も合わさりNY原油相場は続伸しよう。原油相場の反発基調が継続すれば、シカゴIMM通貨先物市場でショートポジションが積み上がっている資源国通貨(豪ドル、NZD、加ドル)でもショートカバーの展開が想定される。ただ、中国の内需(=資源需要)縮小、米利上げ期待が強まっている現状そして米雇用統計発表前というタイミングも考えるならば、対ドルでの反発余地は昨日の高値レベルまでと想定したい。

むしろ注視すべきはダウンサイドリスクの方だろう。米週間石油在庫統計で供給懸念の払拭に失敗した場合、NY原油相場への売り圧力が強まることで資源国通貨は下値トライの展開となろう。そこに7月分の良好な米指標データ(ADP雇用統計・ISM非製造業景況指数)が重なればドル高圧力も加わることで、AUD/USDは目先のサポートポイント0.7250レベル、NZD/USDは7月安値の0.6500レベルそしてUSD/CADは2004年8月31日高値1.3246レベルをトライする可能性があろう。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 124.75:レジスタンスポイント 124.57:リトレースメント76.40%
サポート 123.80:一目/転換線(緑ライン) 123.52:一目/雲の下限

上下のチャートポイントは変わらず。ただ、徐々に下値が切り上がっている点を考えるならば、目先のサポートポイントは雲の下限から転換線へシフトしている。
尚、直近のオーダー状況だが124.40-60にはオファーが並び始めている。127.75上にはストップの観測あり。一方、ビッドは123.50レベル及び123.00レベルにそれぞれ観測あり。

EUR/USD

レジスタンス 1.1000:レジスタンスポイント 1.0975:10・21日MA
サポート 1.0810:7/20・21のサポートポイント 1.0750:サポートポイント

トライアングル下限を下方ブレイクしたことで、再び1.08の維持が焦点として浮上してきた。攻防分岐は7月20・21日に相場をサポートした1.0810前後。このサポートポイントを下方ブレイクした場合は、1.08割れを警戒したい。1.07台の攻防へシフトした場合は、ボリンジャーバンドの下限(σ:2.5・MA:21)が推移している1.07ミドル(1.0762-1.0750)が最初の攻防分岐となろう。
一方、上値は10・21日MAが重なっている1.0975前後での攻防が焦点となろう。
尚、直近のオーダー状況だが1.10前後はオファー優勢、1.0850及び1.0750にはビッドが観測されている。

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