焦点は米国の低インフレ懸念の払拭

アナリストの視点-ドル高優勢地合いは変わらず

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16日の海外外為市場は、ユーロ売り優勢の展開に。ドラギECB総裁はギリシャへの流動性支援継続を表明したがユーロの買戻しは限定的。EUR/USDはオプションバリアが観測されている1.0850レベルをトライする局面が見られた。EUR/JPYは135.00前後、EUR/GBPは0.69後半で上値の重い状況が継続した。
一方、USD/JPYはイエレンFRBによる年内利上げ観測と株高継続を背景に124円台の到達に成功。その後も124円台を維持したまま、本日の東京時間を迎えている。

外為市場でのドル高優勢地合いは変わらず。グローバル株式市場も堅調さを保っていることを考えるならば、USD/JPYは124.57(120.41からの76.40%戻し)、EUR/USDは上記の1.0850レベルをブレイクするかが次の焦点となろう。一方、ドル高圧力と資源価格低迷を背景にAUD/USDは0.7350レベル、NZD/USDは0.6500レベルを下方ブレイクするかが注目される。
クロス円は強弱まちまちの展開となろう。ドルストレートの動向がトレンドを左右する状況は継続するだろうが、利上げ期待がぶつかり合うGBP/USDはレンジ相場が想定される。このため、株高維持を背景にUSD/JPYが125円台へ向け上昇すれば、GBP/JPYも目先のレジスタンスポイント195.00レベルを視野に堅調に推移する展開が想定される。
一方、軟調地合いが想定されるのはEUR/JPYとCAD/JPYだろう。前者はギリシャ支援問題が、もはやマーケットの主要テーマが外れていることから、米欧金融政策のコントラストを背景にEUR/USDは下値を模索する展開が想定される。このためEUR/JPYも135円前半レベルで上値の重い状況が想定される。加ドル相場も中銀の利下げと原油価格低迷の影響を背景に対ドルで下値を模索するフェーズに入っている。よって、CAD/JPYも軟調地合いを想定したい。

本日の焦点-米CPIと低インフレ懸念の払拭

本日の東京時間のUSD/JPYは、堅調なグローバル株式市場を背景に上値トライの展開が想定される。ただ、大きく動くとしたら米指標データ発表後だろう。米利上げのハードルとして立ちはだかっているのが低インフレ懸念であることを考えるならば、より注視すべきは6月の消費者物価指数(CPI)となろう。特にコア指数が市場予想(前月比:+0.2% 前年同月比:+0.1%)以上となれば、米利上げ期待の高まりを受け、NYタイムは「米金利上昇・ドル高」の展開となろう。米株は好調な企業決算が続けばドル高懸念を相殺し高値圏での攻防を維持しよう。クロス円は上記の展開が想定される。


逆に米指標データが総じて冴えない内容となれば、ドルロング調整地合いが想定される。しかし、株高維持ならばUSD/JPYの下落幅は限定的となることが想定される。よって、この場合のクロス円は堅調に推移する可能性があろう。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 124.80:レジスタンスポイント 124.57:リトレースメント76.40%
サポート 123.74:7/16安値 123.02:21日MA(赤ライン)

124円台の到達に成功。次の焦点は、リトレースメント76.40%の突破となろう。124.50レベルにはオファーも観測されており、124円ミドルレベルで一度上値がレジストされる可能性がある。
一方、下値は引き続き21日MAの維持が焦点となろう。このMA下の123.00レベルにはビッドの観測あり。

EUR/USD

レジスタンス 1.0994:一目/雲の下限 1.0962:7/15高値
サポート 1.0850:オプションバリア 1.0819:5/27安値

引き続きダウンサイドリスクを警戒したい。目先の焦点は1.0850レベルでの攻防となろう。このレベルを下方ブレイクした場合は、1.08トライが焦点として浮上しよう。
一方、ユーロを買い戻す展開となった場合は、昨日の上値を突破できるかが目先の焦点となろう。ただ、日足の一目/雲の下限を突破出来ない限り、上記のサポートポイントをトライする状況は継続しよう。

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