欧州株安によるリスク回避を警戒

アナリストの視点-根強い米国の低インフレ懸念

トレーダー

25日の海外外為市場は明確な方向感はみられず。市場の注目を集めるギリシャ支援協議に関しては相変わらず情報が錯綜しており、週内合意に向け27日にもEU財務相会合が開催される運びとなった。EUR/USDは1.12レベルを挟んでのレンジ相場を形勢。ローソク足の形状が十字線に近い「陰のコマ」となった点は、ギリシャリスクに対して楽観と悲観がマーケットで交錯している状況を示唆している。USD/JPYは123円後半でこう着状態が継続。下値トライとなるも123円ミドル前後で推移している5&10日MAにサポートされた。クロス円は強弱まちまちの展開に。NZD/JPYは早朝にRBNZ(NZ準備銀行)からの通貨高けん制発言が材料視され、対主要国通貨で下落する局面が見られた。

5月の個人消費支出(PCE)は前月比0.9%増と、2009年8月以来の大幅な伸びを示した。労働市場の持続的な改善が消費の加速を促す、という好循環が米国内で生まれつつある点は米国マーケットのポジティブ要因。実際、この結果に素直にリスク選好(米株高・米金利上昇・ドル高)で反応している。
しかし、外為市場でのドル高がすぐに失速した事実は重要だろう。これは、労働市場の改善だけでなく、イエレンFRBが利上げのハードルとする低インフレ懸念の払拭がドル高トレンド回帰の必須条件であることを示唆しているからだ。そのインフレ動向だが、米連邦準備理事会(FRB)が重要インフレ指標として注視する個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比0.2%の上昇とどまり、目標とする2%を37カ月連続で下回った。また、PCEコア・デフレーターは前月比で0.1%上昇、前年比で1.2%上昇と市場予想の範囲内だった。低インフレ傾向払拭の鍵として、マーケットの焦点は来週の米指標データ(特に雇用統計と賃金動向)を注視しよう。

本日の焦点-ギリシャリスクと欧州株式市場

ギリシャ支援協議は再び膠着状態に陥っている。これまでの報道の内容を振り返ると、ギリシャの改革案に最も難色を示しているのはドイツサイド。ギリシャ国内でのチプラス政権に対する批判の高まりを考えるならば、改革案を速やかに実行するための担保として法案成立を求めているドイツサイドの心境は理解できる。また、国際通貨基金(IMF)も財政健全化策の不備を多数指摘しているとみられ、週内に支援協議で妥結するには(そしてドイツ議会で承認されるには)、ギリシャ側の大幅な譲歩が求められる。

このような状況の中、本日はリスク回避の動きに注意したい。特に注視すべきは、欧州株式市場の動向だろう。総じて上値の重い展開となればその影響が米株にも波及しよう。欧米株式が不安定化すれば、海外時間の円相場は円高優勢で推移することが想定される。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 125.00:レジスタンスポイント 124.50:レジスタンスポイント
サポート

123.40/65: 10日MA(緑ライン)/ 5日MA(赤ライン)

122.45:6/10安値

レンジ相場(122.50-124.50)は変わらず。上下のチャートポイントは上記の通り。尚、直近のオーダー状況だが124.00と124.50レベルにはオファーが観測されている。124.20上にはストップの観測あり。一方、ビッドは123.00、122.80及び122.50レベルにそれぞれ観測あり。

EUR/USD

レジスタンス 1.1272:10日MA(黄ライン) 1.1226:21日MA(緑ライン)
サポート 1.1128:一目/基準線(赤ライン) 1.1000:サポートライン

昨日は大きな変動は見られず。よって、上下のチャートポイントも変わらず。尚、直近のオーダー状況だが1.1250及び1.1300にはオファー、1.1150及び1.1100にはビッドがそれぞれ観測されている。

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