本日最大の焦点は米イベント

アナリストの視点-EUR/USD、レンジ相場模索の可能性

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21日の海外外為市場は、ドルの売り買いが交錯した。この日発表された米指標データが強弱まちまちの内容となったことを受け、米金利は各ゾーンで低下。ドルは資源国通貨や強い小売売上高の内容を受け買い圧力が強まったポンドに対し下落する展開となった。だた、ユーロやフランに対しては一定の底堅さを保つ等、方向感の欠ける展開となった。

円相場も同様の展開に。USD/JPYは121円前半で右往左往。クロス円は、ドルストレートでドル安優勢となったAUD/JPYやNZD/JPYが上値トライとなった一方、EUR/JPYは往って来いの展開に(135円台から134円ミドルレベルへ逆戻り)。また、節目の190円へ到達したGBP/JPYは、NYタイムでのドル買戻し圧力にレジストされ189円ミドルレベルまで反落する展開となった。

欧州株の堅調さは変わらず。また21日のNY原油先物も前日比2.95%高の展開に。しかし独金利はこれらの値動きに追随できず0.65%前後でこう着状態に陥っている。偏り過ぎたポジション調整を背景に上昇してきた独金利だが、そのトレンドに終焉の兆しが見え始めてきたことで、EUR/USDも上値トライの展開が想定しにくい状況となってきた。だが、肝心の米指標データで冴えない内容が続いていることを鑑みるなら、ドル高圧力が一気に強まることも期待できない。よって、EUR/USDは今後、レンジ相場(=1.1000-1.1500?)を模索する可能性があろう。そのシグナルとして、レンジの下限が1.10レベルとなるかどうか、目先この点を見極めたい。

本日の焦点-米CPIとイエレン講演に注目

昨日の海外外為市場は方向感に欠ける展開となった。本日は米国サイドからの材料が外為市場のトレンドを左右する可能性がある。その材料として注視すべきは、米消費者物価指数(CPI)とイエレン講演だろう。

日本時間21時30分に4月の米CPIが発表される。市場予想以上ならばドル買い要因、低インフレ傾向が確認されればドル売り要因となろう。前者ならEUR/USDとUSD/JPYはそれぞれ短期サポートライン及び121.50レベルをトライする展開を想定したい。

日本時間23日午前2時には、イエレン連邦準備理事会(FRB)議長による講演が予定されている。第2四半期以降の経済成長について楽観的な見解を示せば、米金利の上昇とドル高を誘発する可能性が高い。強い米CPIも重なれば、EUR/USDは短期サポートラインを、USD/JPYは121.50レベルをそれぞれ突破する可能性があろう。逆に、ドル高、原油安そして新興国経済の不透明感がリスク要因として米経済の成長を妨げる可能性に言及するならば、米早期利上げ観測の後退を背景に米金利低下とドル安を促そう。


尚、本日の日銀金融政策決定会合だが、現在の株価や円相場の水準を鑑みるに政策は現状維持となろう。焦点は日本時間15時30分の黒田東彦日銀総裁による定例記者会見だが、15日の講演内容を踏襲する可能性があろう。一部では根強い追加緩和期待があることから、目新しい材料が無ければ円高へ振れる可能性はあるが、日銀イベントの影響は総じて限定的だろう。

また、日本時間17時にはECBフォーラムでドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演が予定されている。14日に資産買い入れプログラムを完全実施すると明言し、昨日は域内の景気低迷と低インフレに対して懸念を表明。目新しい発言がなければ、こちらもマーケットへの影響は限定的となろう。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 122.03:今年最高値 121.50:レジスタンスポイント
サポート 121.00:サポートポイント 120.50:サポートポイント

121.50で上値が見事に抑えられた。このレベルでは厚いオファーとオプションバリアが観測されており、本日も重要レジスタンスポイントとして意識しておきたい。ただ、上にはストップが置かれており、これを巻き込む展開となれば122.00を視野に上昇幅が拡大しよう。
一方、下値は上記サポートポイントを維持できるかが注目される。120.80及び120.50前後にはビッドが観測されている。

EUR/USD

レジスタンス 1.1235:10日MA(赤ライン) 1.1177:21日MA(緑ライン)
サポート 1.1070:短期サポートライン 1.1000:心理的節目

攻防分岐は短期サポートラインで変わらず。ただ、このラインを下方ブレイクしても、1.10台を維持した場合はレンジ相場へシフトする可能性を意識したい。
一方、上値は独金利の反発基調に終焉の兆しが見え始めている現状を鑑みるに、10日MAまでの反発が限界か。ただ、このMAをトライするには昨日上値をレジストした21日MAを突破する必要がある。
尚、1.1200、1.1220-30ゾーンにはオファーが観測されている。

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