スコットランド情勢とグローバル株式動向を注視

Market Overview-グローバル株式リスク選好優勢に

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18日の外為市場では、スコットランドが英連邦に留まるとの観測を背景にポンドを買い戻す動きが加速した。対ドルでは1.6250レベルから高値1.6460レベルまで急伸。対円では17日に付けた今年最高値を更新し、178.99まで上昇した。

一方、ドル相場は連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高が一服し、ドルインデックスは反落。ただ、ユーロドルが1.29前半で上値が抑えられていること、そしてドル円が108円後半を維持している状況を鑑みるに、ドル相場の先高観は根強いと言える。

昨日の動向で最も興味を引いたのが、グローバル株式市場の動向だった。米国株式ではダウ工業株30種平均が4日続伸。前日比109ドル14セント(0.6%)高の1万7265ドル99セントで終え、連日で過去最高値を更新。S&P500種株価指数も前日比9.79ポイント(0.5%)高の2011.36と、約2週間ぶりに過去最高値を更新する展開となった。そして堅調な米株は主要な欧州&新興国株式をサポート。このようにグローバル株式市場で再びリスク選好が強まっている背景には、イエレンFRBの巧妙な手腕がある。16-17日のFOMCで超低金利政策の維持にコミットしたスタンスを示したことで、早期利上げ懸念をひとまず後退させることに成功。さらに米金利の変動リスクをも抑えた事実を鑑みるに、目先、グローバル市場がリスク回避へ急速に転じる可能性は低くなったと判断している。よって、円相場では円安トレンドの継続を想定。また、日欧と米国の金融政策の方向性の違いを背景に、ドル高トレンドも継続しよう。

Today’s Outlook 焦点はスコットランド情勢と株式動向

日本時間午後にスコットランドの独立を巡る住民投票の結果が公表予定となっている。マーケットはスコットランドが英連邦に留まると想定しはじめており、その通りの結果ならば、ポンド相場や英FTSEをサポートしよう。逆に英連邦からの独立となれば、英国の国際的な地位の低下はもちろんのこと、財政と経常収支の悪化リスクを背景に、ポンドは独歩安となろう。英FTSEも急落しよう。

また、スコットランド問題の行方は、本日のグローバル株式の動向も左右する可能性がある。イエレンFRBの巧妙な手腕により米早期引き締め観測が一時的に後退しているタイミングで、スコットランドが英連邦へ留まる結果となれば、グローバル株式は今週のリスクイベントを完全に消化することになり、リスク選好ムードがさらに強まろう。この場合、外為市場では円安が加速しよう。ドル円は109円台の攻防へシフトする展開を想定しておきたい。

逆にスコットランドが独立となれば、ポンドドルの急落がドル高圧力を強め、他のストレート通貨でのドル買いを誘発しよう(要はリスク回避のドル買い)。ただしドル円は、株安を背景に円買い圧力が勝ることで反落する可能性があろう。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 109.50:レジスタンスポイント 109.00:レジスタンスポイント
サポート 108.37:9月18日安値 108.09:5日MA(赤ライン)

ドル円は109.00が視野に。109円台への攻防へシフトした場合は、109.50レベルが次の焦点として浮上しよう。これらの水準には厚いオファーが観測されている。一方、下値は108円台の維持が焦点となろう。テクニカル面では5日MAが相場をサポートするかが注目される。尚、108.30-108.00にはビッドが断続的に並んでいる。

ユーロドル

レジスタンス 1.3000:レジスタンスポイント 1.2921:10日MA
サポート 1.2800:サポートポイント 1.2788:リトレースメント61.80%

リトレースメント61.80%の1.2788トライを常に想定しておきたい。このテクニカルポイントを下方ブレイクした場合は、重要サポートポイント1.2750トライとなろう。一方、上値は1.29前半で推移している10日MAのトライが焦点となろう。尚、朝方のオーダー状況を確認すると、1.2935から1.3000にかけては断続的にオファーが並んでいる。一方、ビッドは1.2800から1.2750にかけて観測されている。

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