焦点はドル相場とロシア・ウクライナ情勢の動向

Market Overview-ドル高トレンド加速を想定

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26日のグローバル株式市場でもリスク選好トレンドは継続。米国株式市場は、耐久財受注(7月)や消費者信頼感(8月)が市場予想を上回ったことを受け、S&P500種株価指数は終値ベースで初めて2000の大台に乗せる展開に。ダウ工業株30種平均も1か月ぶりの高値水準を維持した。
一方、米債券市場では、上記の指標結果を背景に長期ゾーン利回りを中心に若干ながら低下圧力が後退。『米株高+金利反発』を背景に、外為市場ではドル円が再び104円台を堅持。一方、欧州中央銀行(ECB)による緩和強化観測を背景に、ユーロドルはビッドが観測されている1.31ミドルレベル、ユーロ円は137円を視野にベアトレンドが継続したまま、本日の東京時間を迎えている。

 

外為市場における目先の焦点は、ドル高トレンドの継続だろう。そして、好調な米経済指標が続けば、このトレンドが加速する可能性が高まっている。
昨日発表された耐久財受注(7月)は前月比で22.6%増と、前月比で過去最大の伸びとなった。コア(除輸送機器)は0.8%減と市場予想を下回ったものの、前月分が0.8%増から3.0%増へ大幅に上方修正され、且つ受注残や出荷が増加傾向にあることを鑑みるに、先行きに期待を持てる内容となった。一方、消費者信頼感指数(8月)は92.4と、2007年10月以来約7年ぶりの高水準となった。期待指数(今後6ヶ月の見通し)は90.9と前月の91.9から小幅に低下したが、「十分な雇用」があると回答した割合は前月の15.6%から18.2%へ上昇、「就職が困難」との回答については30.6%と、前月の30.9%から低下する等、概ね良好な内容だった。

懸念は連邦準備理事会(FRB)が指摘している通り、住宅市場の動向だろう。昨日の住宅関連指標は総じて冴えない内容となった。しかし、19日に発表された住宅着工件数(7月)は前月比15.7%増の年率109.3万件と増加し、6月分も上方修正(年率:89.3万件→94.5万件)された。また、21日発表された中古住宅販売件数(7月)も4ヵ月連続で上昇する等、年初の寒波やモーゲージ金利の上昇による影響から住宅市場が回復していることを示唆する内容となっており、このトレンドが急速に落ち込む可能性は低いだろう。
よって、今週から来週にかけて発表される重要経済指標が総じて市場予想を上回れば、9月16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感が強まろう。そして米金利への低下圧力が徐々に後退することで、ドル高トレンドはより鮮明となる展開を想定したい。ECBによる緩和強化観測もドル相場の支援要因となろう。

Today’s Outlook -リスク選好トレンドに水を差すのは?

本日は日米欧の重要経済指標やイベントは予定されていない。材料に乏しい一日となろう。日経平均先物の動向を鑑みるに、本日の日本株は堅調なグローバル株式に追随する可能性が高い。反発し且つ堅調に推移し続ければ、東京時間の円相場は円安優勢で推移しよう。

海外時間は、米国株式と金利の動向に注目したい。上述の通り、米経済指標は緩やかなファンダメンタルズの改善傾向を示す内容が続いている。米国株式全体で「緩和中毒」の症状が見られない状況を考えるなら、本日も株高となる可能性があろう。
だが、このリスクセンチメントの改善傾向に水を差すとしたら、やはりロシア・ウクライナ情勢だろう。両国はベラルーシの首都ミンスクで会談したが、双方の主張の隔たりは埋まらず平行線をたどったままだ。ウクライナ東南部で親ロ派が巻き返しを図っており、戦闘地域は再び広がりつつあることも考えるなら、情勢次第で米国株式の下落要因(利益確定の材料)となる可能性があろう。米国株式が崩れれば、グローバル株式市場の不安定化をもたらし、結果円相場全体が円高へ振れる可能性も否定できない。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 105.00:レジスタンスポイント 104.50:レジスタンスポイント
サポート 103.86:8月25日安値 103.50:8月22日安値

厚いオファーが観測されている104.50の突破が焦点。このレジスタンスポイントをも上方ブレイクする展開なれば、節目の105円を目指す展開となろう。このレベルには厚いオファーとオプションバリアが観測されている。一方、下値は103円台の維持が焦点となろう。103.75から103.00にかけては断続的にビッドが観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3250:レジスタンスポイント 1.3220:8月22日安値
サポート 1.3150:サポートポイント 1.3104:2013年9月6日安値

1.31台へ下落後、ユーロの買戻しが散見されるも勢いはない。よって、本日もダウンサイドへ振れる展開を想定したい。目先のサポートポイントは厚いビッドとオプションバリアが観測されている1.3150レベル。下方ブレイクする展開となれば、2013年9月6日安値1.3104レベルを視野に下落幅が拡大しよう。下の1.3100には再び厚いビッドとオプションバリアが観測されている。一方、上値は1.32ミドルレベルまでのショートカバーなら十分にあり得るだろう。1.3220レベルから1.3350レベルにかけては、断続的にオファーが観測されている。

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