焦点は米指標データへシフト

Market Summary

昨日の海外外為市場は、米ドルの売り買いが交錯する展開となった。欧州タイムからNYタイム序盤にかけては米長期金利の上昇が米ドル相場をサポートし、ドル円は109.40台まで上昇した。FOMCを後に109.44まで上値を伸ばす局面が見られたものの、その後米長期金利が低下したことに伴い、日米利回り格差も縮小(チャート①参照)。その結果、一時109.00を割り込む局面が見られた。一方、この日のユーロドルは金利動向とは連動せず、アジア時間からのユーロ高の流れを引き継ぎNYタイム序盤に1.2475まで上昇。その後、調整(=ユーロ売り / 米ドル買い戻し)圧力が強まり、1.2385まで下落する忙しない展開となった。

米国株式は良好な企業決算を背景に押し目買いが入り、主要3指数がそろって上昇した。NY原油先物3月限は、米国の原油在庫と生産の増加が意識され上値の重い局面が見られたが、世界経済の拡大を背景とした需給の改善期待の方が意識され、前日比0.23ドル高の1バレル=64.73と小幅に反発した。一方、NY金先物4月限は米ドルの先安観が意識され、前日比3.1ドル高の1トロイオンス=1343.1と反発して終了した。

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Market Analysis

トランプ米大統領による一般教書演説は事前の観測報道通りの内容となり、FOMCは予想通り利上げを見送った。声明文にも大きな変化は見られず、昨日の各市場に大きな変動は見られなかった。
今日と明日の焦点は米指標データとなろう。米金利の上昇がリスク要因として意識される中、その懸念を払しょくするには、米国のファンダメンタルズが堅調さを維持していることを確認する必要がある。特に成長のけん引役である製造業セクターの動向は株式市場でより意識されやすい。この観点で考えるならば、本日の1月米ISM製造業景況指数は市場の関心を集めよう。市場予想は58.6。企業決算に加えマクロ面でも良好な数値が確認されれば、米国株式の押し上げ要因となろう。米長期金利が上昇基調を維持しリスクリバーサルの拡大が一服する中、株式市場が高値圏での攻防を維持するならば、109.20の突破に成功したドル円は反発圧力を強めよう。テクニカル面での焦点は、1月8日高値113.38を起点とした短期レジスタンスラインの攻防となろう。今日現在109.85前後で推移しているこのラインを上方ブレイクするならば、年初からの米ドル安トレンドがひとまず終焉したシグナルと想定したい。10日MAおよび日足転換線の突破は、短期レジスタンスラインをトライするシグナルと想定したい(チャート①参照)。尚、このライン下の109.80にはオファーが観測されている。

一方、ユーロドルは10日MAの攻防を注視したい。リスクリバーサルの拡大に一服感は見られるが、上ヒゲの示現が示唆するように1.25レベルでは売り圧力が徐々に強まっている。10日MAを下方ブレイクするならば、調整の加速と1.23割れを想定したい(チャート③参照)。そのきっかけとして注視すべきは、上述した米指標データとなろう。1.2300にはビッドが観測されている。


【チャート①:ドル円と日米10年債利回り格差】

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【チャート②:ドル円】

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【チャート③:ユーロドル】

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