ギリシャ問題解決で前進 焦点は24/25日のEU会議に

アナリストの視点-「ギリシャ危機」回避に向け進展

ギリシャ

週明けの外為市場は、ユーロの売り買いが交錯する展開に。ギリシャ側が交渉打開に向け新たな改革案を提示したとの報道が好感されEUR/USDは1.14台、EUR/JPYは140円台へ上昇する局面が見られた。ただ、交渉の行方はなお予断を許さないとの見方も根強くNYタイムではユーロ売り優勢の展開に。EUR/USDは高値1.1411レベルから1.1321レベル、EUR/JPYは高値140.64レベルから139.71レベルまで反落した。

円相場も売り買いが交錯する展開に。欧州タイムからNYタイム序盤にかけては株高とドル売りがクロス円をサポートした。ただ、NYタイムは上記の通り一転してドル買い優勢の展開となったことで、クロス円も円高優勢の展開に。USD/JPYは、NYタイムに高値123.42を付けたが10日MAに上値がレジストされ、本日の東京時間を迎えている。

ギリシャ側が譲歩してきたことで、「ギリシャ危機」の回避向けた光明が見え始めてきた。今後は、24日のユーロ圏(EU)財務相会議でギリシャ側が提示してきた新たな改革案を精査し、翌日のEU首脳会議でギリシャ金融支援が正式決定されるかが焦点となろう。
昨日の欧州マーケットは「株高・南欧利回り低下」で反応。素直にギリシャリスク後退を好感した。しかし、EUR/USDは1.14台でレジストされる状況は変わらず。米独10年債利回りのスプレッドが1.48ポイントの水準を中々下方ブレイクできない状況も考えるならば、不測の事態を想定した短期的なポジション調整(ユーロのショートカバーと独連邦債ロングの調整)の必要性が後退していることを昨日のユーロ相場と独金利の動向は示唆している。
ただ、EUR/USDに関しては、これまで上値をレジストしてきた週足の一目/基準線(今週現在1.1340前後で推移)の突破には成功している。低インフレ懸念によるドル売り圧力が強まっていることを背景に10日MAにサポートされる状況が継続している点も考えるならば、24日以降のアセンディングトライアングルのパターン形成(5月15日高値1.1467突破)を常に想定しておきたい。

本日の焦点-EUR/USD、アセンディングトライアングルのパターン形成なるか

ギリシャ支援問題の解決に前進が見られたことで、本日の外為市場では、ユーロが上昇基調を維持できるかどうかが焦点となろう。
注目材料は、ユーロ圏各国の各種PMI指数。ギリシャリスクが後退しているタイミングで、ユーロ圏経済の回復が示されれば欧州株は続伸し、独金利への上昇圧力が強まる展開が想定される。「株高・独金利上昇」となればEUR/USDは上値トライとなろう。ただ、アセンディングトライアングルのパターン形成(5月15日高値1.1467突破)には上記の米独スプレッドが1.48以下に拡大(独金利上昇幅>米金利上昇幅)することが求められよう。

米金利の動向は、本日の指標データ次第だろう。耐久財受注(5月)や住宅関連指標(同月)が総じて好調ならば、米金利に上昇圧力が強まることでEUR/USDの上値は限定的となろう。逆に総じて市場予想を下回れば、米ファンダメンタルズ改善期待の後退と利上げへの不透明感が強まることで米独金利差が拡大しよう。この場合、EUR/USDは1.14台の攻防へとシフトしよう。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 124.00:レジスタンスポイント 123.78:21日MA(赤ライン)
サポート 122.45:6/10安値 122.00:リトレースメント38.20%&レンジの下限

目先、下値は122円ミドルの維持が焦点となろう。このレベルには厚いビッドが観測されているが、6月10日安値下のストップを巻き込む展開となれば、122円台の維持が焦点として浮上しよう。
一方、上値は21日MAの突破が焦点となろう。124.00及び124.50レベルにはオファーが観測されている。

EUR/USD

レジスタンス 1.1467:5/15高値 1.1450:レジスタンスポイント
サポート 1.1311:10日MA(黄ライン) 1.1260:短期サポートライン

引き続きアセンディングトライアングルのパターン形成(5月15日高値1.1467突破)が焦点。下値の焦点は、10日MA及び5月27日安値1.0819を起点とした短期サポートラインの維持だろう。
尚、直近のオーダー状況だが1.1400及び1.1450レベルにはオファーが観測されている。1.1290-80レベル及び1.1250にはビッドが観測されてい。

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