4月米雇用統計、ドル高回帰の起爆剤となるか

アナリストの視点-米指標データに右往左往するドル相場

米雇用統計

7日の海外外為市場は、ドルショートカバーの展開となった。この日発表された米新規失業保険申請件数は26.5万件、4週移動平均 は2000年5月以来の低水準となる27万9500件と、米労働市場の改善を示す内容となったことを受け、外為市場ではドルショートカバーの展開に。EUR/USDは1.1237レベルまで、USD/JPYは119.86レベルまでそれぞれドル高が進行した。

ドルストレートでのドル高を背景にクロス円は円高優勢の展開に。ただ、GBP/JPYは、本日早朝に英総選挙で与党保守党が過半数326議席に迫る議席獲得(316)可能性の報道を受け、184.90レベルまで急伸した(対ドルでは1.54ミドル手前までポン高の展開に)。

ドル相場は、米指標データに右往左往する状況が継続中。1-3月期の景気減速が特殊要因(=悪転向 / 湾岸ストライキ)に起因するものか否か、この点を判断する材料として注目されている4月の米指標データが出揃うまで、米指標データにトレンドが左右される現在の状況は継続しよう。

本日の焦点-マーケットの焦点は4月米雇用統計に

目先注視すべきは、本日21時30分に発表される4月の米雇用統計だろう。非農業部門雇用者数変化の予想値は前月比23万人、失業率のそれは5.4%。市場予想を若干上回る程度ならば、ドルショートカバーは限定的となろう。一方、前者が30万人近く、後者が連邦公開市場委員会(FOMC)の長期的失業率予想5.0%へ向け低下し、且つ賃金の持続的な上昇傾向も確認されれば、6月or 9月の利上げ観測が再台頭し、ドル高回帰の起爆剤となる可能性があろう。

逆に総じて市場予想以下となれば、1-3月期の米景気減速が特殊要因のみに起因しているわけではない、との観測が強まることでドル安継続となろう。

注目の通貨ペアはEUR/USD。独金利上昇に一服感が出始めているタイミングで強い雇用統計となれば、下記「Technical analysis highlights」で指摘しているサポートポイントを視野に、これまでの反動からユーロ安/ドル高が急速に進行する可能性がある。

円相場ではUSD/JPYが5日高値120.51レベルをトライする展開となる一方、クロス円はドルストレートでのドル高の影響を受け下値を模索する展開が想定される。
「強い雇用統計→米早期利上げ懸念の台頭→欧米株式急落」の展開となれば、クロス円での円高がUSD/JPYの上値を抑える展開も想定される。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 120.51:5/5高値 120.00:レジスタンスポイント
サポート 118.70:短期サポートライン 118.50:4/30安値

引き続き中心レンジを118.00-120.00と想定したい。このレンジを上方ブレイクしても120.50レベルで上値がレジストされればダブルトップが意識されよう。よって、ドル高再燃と判断するには、120.50レベルの突破が求められる。
一方、下値は118.00トライ前に118.70-50ゾーンを下方ブレイクするかどうか、この点を見極める必要があろう。尚、直近のオーダー状況だが120.00、120.30そして120.50にはそれぞれオファーが観測されている。ビッドは119.00、118.80そして118.50レベルにそれぞれ観測されている。また、120.25上、118.50下にはストップの観測あり。

EUR/USD

レジスタンス 1.1400:レジスタンスポイント 1.1392:5/7高値
サポート 1.1154:10日MA(黄ライn) 1.1050:サポートポイント

厚いオファーが観測されている1.1400レベルの突破に失敗。RSIも70.00以下の水準へ低下した点を鑑みるに、直近のユーロ高トレンドが一服する可能性を意識したい。
下値トライとなった場合、目先の焦点は10日MAでの攻防だろう。ただ、上述した4月の米雇用統計が強い内容となれば、1.10台の攻防へシフトする可能性が高まろう。その場合のサポートポイントは、レジスタンス/サポートとして意識された1.1050レベル、そして節目の1.1000となろう。尚、直近のオーダー状況だが、1.1410レベル上 / 1.1140下にはストップの観測あり。ビッドは1.1200、1.1180及び1.1150レベルに観測されている。

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