焦点は米CPIと英BOEイベント

Market Overview

13日の海外外為市場は、米債券市場で調整相場(=債券売り / 金利反発)が続いていることで、米ドル買い優勢の展開となった。ユーロドルは大陰線が示現。短期サポートラインを下方ブレイクし、今月5日以来となる1.1873まで米ドル買いが進行した。一方、ドル円は110.69まで上昇する局面が見られた。

海外株式は総じてリスク選好相場となった。米株は原油高、金利反発そして税制改革期待が合わさり主要3市場が連日で最高値を更新した。国際商品市況では、NY原油先物10月限が需給の改善期待を背景に前日比1.07ドル高の1バレル=49.30と3日続伸。NY金先物12 月限はリスク選好相場と米ドル高を受け、前日比4.7ドル安の1トロイオンス=1328.0と3日続落した。

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Analyst's view

昨日、米ドル相場との相関性が高い10年債利回りは2.016%から2.201%まで反発する局面が見られた。米金利の急反発は日米金利と米独金利の格差を拡大させ、外為市場での米ドル買い圧力を強めた(チャート①参照)。だが、現在の米債券市場は単なる調整(=米債ロングの解消)相場であり、ファンダメンタルズをベースとした反発ではない。よって、米金利反発の持続性は米指標データ次第となろう。
本日は8月の米CPIが米金利の動向を左右する可能性が高い。特に注目すべきはコア指数だが、市場予想は前月比で0.2% /前年同月比で1.6%となっている。市場予想以下の内容ならば、米利上げペースに対する不透明感が強まることで米金利には再び低下圧力が強まろう。米金利の低下は米ドル相場の圧迫要因となり、ドル円は重要レジスタンスポイント111.00の突破に失敗する展開が想定される。一方、ユーロドルは1.18台を維持し、再び1.20台を目指す可能性が高いだろう。

米CPI以外で注視すべきは、英中銀(BoE)イベントだろう。現行の金融政策は維持されるだろう。だが、直近のインフレ率(=コアCPI)は前年同月比で2.7%と、BoEがターゲットとしている2.0%を大きく上振れている。現在は米ドル安がサポート要因となり反発基調にあるポンド相場が再び下落するならば、さらなるインフレ率の高まりが懸念される。一方、労働市場では直近の失業率(ILO基準)が4.3%と、1975年以来の低水準まで低下している。これらの状況を鑑み、BoEが金融引き締めに積極的な姿勢を示すならば、ポンド相場は急伸する可能性が高い。対ドルでは1.3500の突破が焦点となろう。対円では148円台への上昇となるか、この点が注目される。


【チャート①:金利差とユーロドル/ドル円の動向】

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【チャート②:ポンド相場のチャート】

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