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調整の継続は米指標データ次第

Market Overview

15日の海外外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。米債券市場では金利が上昇し、序盤は軟調地合いだった米株も下げ幅を縮小したことでドル円は110.98まで反発した。対ユーロでも米ドル高優勢となり、ユーロドルは5月30日以来となる1.1132レベルまで下落する展開となった。
一方、資源国通貨や新興国通貨でも米ドル高の展開に。この日のNY原油先物7月限は、OPEC加盟国の増産が意識され続落。原油先物相場との相関性が高いカナダドルやロシアルーブルが対ドルで売り優勢となった他、ブラジルレアルやメキシコペソといった主要な新興国通貨も対ドルで下落した。

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Analyst's view

15日の海外市場では主要な欧米株式と原油先物相場が下落するも、米金利が上昇し外為市場では円安となった。また、独10年債利回りが米10年債のそれ以上に上昇したことで、米独利回り格差が縮小したにもかかわらず、ユーロドルでは大陰線が示現。その結果、短期サポートラインを下方ブレイクする等、これまでに見られない複雑な展開となった。
通常ならば、CPIの低下や昨日の株安 / 原油安はすべて米金利の低下要因である。これらファンダメンタルズを無視した昨日の米金利の上昇は、重要イベント後のポジション調整と考えるのが妥当だろう。これまでの米金利とFOMCの関係は、FOMC前に期待先行で米金利が上昇し、FOMC後に期待が剥げて米金利が低下するというパターンだった。しかし今回は、FOMC前に10年債利回りが今年最低水準まで低下していた。イエレンFRBの方針が今回のFOMCで改めて確認できたことで、これまで積み上がった債券売りのポジションを調整する動きが加速したがために、米金利がファンダメンタルズを無視して上昇したと考えられる。それは米ドル相場も同じである。上述したように昨日は米独利回り格差が縮小した。通常であればユーロドルの上昇(=米ドル安)要因であるが、フランスリスクの後退から加速していた米ドル安の調整が、米金利のそれと歩調を合わせるかたちで発生したと考えられる。

今回の 調整が一過性で終わるかどうか、鍵を握るのは米指標データとなろう。15日に発表された指標データは、6月のNY連銀製造業景気指数とフィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想を上回った。また、新規失業保険申請件数も低下した。これらの良好な指標データは米金利のサポート要因となった。本日は個人消費に影響を与える5月住宅関連指標と6月 ミシガン大学消費者態度指数速報値が発表される。昨日に続き良好な内容となれば、米金利と米ドルの調整相場が継続しよう。短期レジスタンスラインと21日MAを一気に上方ブレイクしたドル円の次のターゲットは、108.82-114.37の50.00%戻し111.60レベルとなろう。このレベルをも突破すれば、111.80レベルで推移している日足一目の雲を視野に上昇幅が拡大しよう。


【チャート①:ユーロドルと米独利回り格差】

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【チャート②:ドル円チャート】

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