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焦点は米利上げペースと国際商品市況

Market Overview

14日の海外外為市場は、円買い優勢の展開となった。この日の海外株式市場は原油安を受け総じて下落。原油安&株安はリスク回避の円高圧力を強め、ドル円は欧州タイムに付けた高値115.20レベルから徐々に値を下げ、114.51レベルまで下落した。クロス円も同様に徐々に円高圧力が強まり、1月30日以来となる123円トライが目前だったユーロ円は、NYタイムに121.65レベルまで下落。BREXITリスクに直面しているポンド円は、今月9日以来となる139.16まで下落する局面が見られた。

米国株式は、FOMCの結果発表前の調整売りと原油安が意識され続落。米株の下落要因となったNY原油先物4月限(WTI)は、サウジアラビアによる原油生産の増加や米国の石油在庫積み上がりが意識され7日続落。一時は47.09ドルまで下落する局面が見られた。株安&原油安は米金利の低下圧力を強め、米ドル相場との相関性が高まっている10年債利回りは2.60%を割り込む局面が散見された。ただ、イエレンFRBによる継続的な利上げ期待も根強く低下幅は限られた。

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Analyst's view

14日のレポート「国際商品市況の動向を注視」で指摘したとおり、昨日のNYタイムは「原油安→株安→米金利低下→円高」の展開となった。国際商品市況(CRB指数)が綺麗な山なりの形状となり、昨年のトランプ相場の上昇幅を急速にかき消す展開となっている(チャート①参照)。CRB指数急落のタイミングが、米金利が急反発したタイミングと重なっている事実は、「米利上げリスク=米ドル高リスク」が国際商品市況で意識されていることを示唆。ただ、トランプ政権発足後から徐々に上値が切り下がってきた状況を考えるならば、これまで期待先行相場の土台となってきたトランプ政策に対する不透明感が強まっていることが、国際商品市況急落の根底にあろう。

本日FOMCでの利上げはすでに織り込み済み。よって、FOMC後は期待先行相場の反動から、調整相場(=米金利低下 / 米ドル安)へシフトする可能性が高いと想定している。ただ、利上げペースの思惑次第でこの想定が崩れる可能性もあるため要注意。利上げペースの動向を見極め上で、イエレン会見と政策当局者による今後の見通し(経済 / 政策金利見通し)が重要材料となろう。年3回以上の利上げペースが市場で意識される内容となれば、米金利と米ドル相場のさらなる押し上げ要因となるからだ。ただ、トランプ政策への不透明感が払しょくされない状況下での米金利と米ドル相場のさらなる上昇は、国際商品市況のさらなる下落を誘発する可能性が高い。特に注視すべきは原油先物相場だろう。ここにきて供給過剰解消の思惑が後退し、WTIは標準誤差回帰分析バンドの下限と2016年2月11日安値26.05ドルを起点とした長期サポートラインがクロスしているポイントを完全に下方ブレイクしている。次のサポートポイント(2016年8月3日安値39.19ドルを起点)を視野に入れる展開となっている。このタイミングでタカ派のFOMCとなればさらなる原油安となりかねない。その影響が米株にも波及することで円買い圧力につながる可能性があろう。FOMC後のドル円のメインシナリオは下値トライ。タカ派のFOMCとなっても、上述したネガティブインパクトにより115円ミドル前後で上値がレジストされる展開を警戒したい。


【チャート①:国際商品市況(CRB指数)】

chart1-20170315


【チャート②:原油先物相場(WTI)】

chart2-20170315

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