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新興国市場の動向に要注意②

Market Overview

20日の海外外為市場でも米ドル高は継続した。この日の欧米株式市場はそろって上昇。特に米国株式ではダウ平均が1万9974ドル62セント(速報値)、ナスダック総合株価指数が5483.944(速報値)と、それぞれ最高値を更新した。また、この日の原油先物相場も過剰供給懸念の後退を背景に続伸した。堅調な米株と原油先物相場の動向を受け、調整色が出ていた米国債券市場では金利が上昇。「米株高 / 金利上昇」を背景に外為市場では米ドル買い圧力が強まりドル円は118.24レベル、ユーロドルは1.0352レベルまで米ドル高が進行した。米ドル相場の方向性を示すドルインデックスは103.15レベルと、2002年12月下旬以来の高値水準まで上昇した。

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Analyst's view

米国市場では「米株高 / 金利上昇」の共存関係が継続中。この関係が崩れない限り、外為市場での米ドル高も継続しよう。目先、トランプラリーを収束させる程のインパクトがあるイベントはない。単発的な調整が散見されながら、来年1月20日のトランプ新大統領の就任式前まで、このラリーは継続すると想定したい。

トランプラリーの継続を軸と考える場合、注視すべきは「米国一強」となるのか、それともグローバル市場が米国市場に追随するかどうか、にあろう。この点について、20日のレポート「新興国市場の動向に要注意①」では少なくとも新興国市場の一角、メキシコとブラジルの株式 / 通貨は海外勢のクリスマス休暇明け後、トランプラリーに追随出来ない可能性があると指摘した。それを示唆しているのがチャート①と②である。チャート①ではグローバル株式のパフォーマンスを比較しているが、FOMC後、新興国全体のそれがトランプラリーに追随出来ない状況、つまり資本が新興国市場から米国市場へ再シフトしている状況を示している。そしてチャート②は、米大統領選以降の新興国株式の騰落率を示している。最も下落しているのがメキシコとブラジルの株式であることがわかる。これらの国々に共通する点は、政治リスクだろう。メキシコは米国との外交問題(移民問題)、ブラジルは国内政治の停滞リスクに直面している。そして政治リスクを抱えているが故に株式の下落が鮮明となっている新興国がある。それがフィリピンとトルコである(チャート②参照)。南シナ海の領有権問題に直面するフィリピインはドゥテルテ大統領就任後、米国との関係が急速に悪化し中国との両天秤外交という危険な賭けに出ている。一方、トルコは低迷する経済、テロ対策そしてロシアとの外交問題が重なり国内政治が停滞している。政治リスクの状況に違いはあるものの、それに直面している国の株式下落が鮮明となっているということは、通貨にも売り圧力が強まり易い状況にあるということである。特にトルコは、恒常的に経常赤字国である点を考えるならば、現在新興国諸国の中で最も投資妙味が薄れている国と言えよう。現在、米ドル/トルコリラは3.54レベルでレジスト状態となっている。しかし、クリスマス休暇明け後にトランプラリーが再始動すればさらに上値トライ(米ドル高/トルコリラ安)となろう。


【チャート①:グローバル株式のパフォーマンス】

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【チャート②:新興国株式市場の騰落率】

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