焦点は日銀イベントと各種指標データ

アナリストの視点-FOMCを前に明確な方向感みられず

日銀

14日の海外外為市場は、明確な方向感がない中、ユーロ売り優勢の展開となった。特段のユーロ売り材料は見当たらなかったものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)前にしたポジション調整からか対ドル及び資源国通貨でユーロ売りが進行。EUR/USDは日足の一目/転換線(14日時点1.1320)を下方ブレイクする展開となった。一方、円相場は売り買いが交錯。USD/JPYは120.00を挟んでの小動きが継続。他のクロス円でも大きな値動きは見られず本日の東京時間を迎えている。

週明けの外為市場は上記の通りレンジ相場となった。一方、グローバル株式市場では相変わらず不安定な状況が継続中。米国債券市場では、金融政策の方向性を反映しやすい2年債利回りが070%台の水準を堅持している。これらの動向が示唆することろは、今週のFOMCで利上げがあるのかないのか、マーケットが未だ読み切れていないということだろう。このため、米金融政策の方向性が確認されるまでは、現在の状況が続く可能性が高いだろう。

 本日の焦点-日銀イベントと各種指標データ

本日もレンジ相場を想定。ただ、日銀イベント(金融政策決定会合 / 黒田東彦日銀総裁の定例記者会見)で一時的に円高へ振れる可能性があろう。
日本銀行の黒田東彦総裁は10日の参議院財政金融委員会で、付利の引き下げについての利点について初めて言及してきた。今後の海外動向(米利上げ後のマーケット動向 / 中国をはじめとした新興国の景気動向 / 欧州中央銀行の緩和強化による異次元緩和優位性の後退)次第ではさらなる追加緩和の必要性について考えているとも取れる発言だが、目先は米利上げとその後のマーケット動向を見極める必要があることを考えるならば、今回の会合で黒田日銀が先にカードを切る可能性は低いだろう。将来の追加緩和についてすら何ら言及がない場合、一時的にせよ円高圧力が強まる展開が想定される。

海外時間は各種指標データにらみの展開となろう。17時30分の英消費者物価指数(8月、CPI)はポンド相場の変動要因、18時の独ZEW景況感調査(9月)はユーロ相場の変動要因として注目したい。
一方、NY時間では21時30分の小売売上高(8月)に注目したい。焦点は市場予想を上回った場合の米国マーケットの反応だろう。素直にリスク選好(=株高 / 米金利上昇)で反応するならば、ドル相場はドル買い優勢の展開、「株安 / 米金利上昇」ならばレンジ相場を想定したい。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 121.50:レジスタンスポイント 120.76:200日MA)(青ライン)
サポート 119.96:一目/転換線(黄ライン) 118.80:サポートポイント

FOMCを前にレンジがさらに狭まってきた。本日は一目/転換線を下限、200日MAを上限と想定したい。徐々に上値が切り下げっていること、DMIの動向やADXの横ばい状況を考えるならば、上値トライのムードは感じられない。よって、転換線ブレイクを警戒したい。
尚、直近のオーダー状況だが121.00及び121円ミドル前後はオファー優勢、119.50から119.00にかけては断続的にビッドが並んでいる。

EUR/USD

レジスタンス 1.1401:リトレースメント50.00% 1.1373:9/14高値
サポート 1.1262:21日MA(青ライン) 1.1233:10日MA(赤ライン)

上下のチャートポイントは上記の通り。2つのMAを下方ブレイクしても、8月安値を起点とした短期サポートラインを維持するならば、リトレースメント50.00%及び1.1500トライの可能性を常に意識する状況は継続するだろう。
尚、直近のオーダー状況だが1.1400から1.1420にかけてはオファー優勢となっている。

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