株式動向を注視する一日

アナリストの視点- 株式反落=ドルロング調整

チャート

21日の海外外為市場は、ドル売り優勢の展開となった。この日発表された冴えない四半期決算や業績見通しが米株安を牽引。株安は米金利の低下圧力を強め、外為市場でのドル売りへとつながった。ただ、米利上げ観測は根強くEUR/USDは日足の一目/雲の下限手前(10日MA)で上値がレジストされドル売りは限定的。USD/JPYも124円割れとはなったが、ビッドが観測されている123円ミドルレベルすらトライせずに反発。123円後半で底堅い値動きが続いたまま、本日の東京時間を迎えている。

現在、米国株式市場では、利上げ「懸念」を比較的好調な四半期決算が打ち消す展開となっている。しかし、昨日のように冴えない決算となれば、高値警戒感がくすぶる米国株式市場では下値を模索する展開となろう。特に来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているタイミングを考えるならば、本日以降の企業決算で冴えない内容が続いた場合、米国株式市場での調整圧力がさらに強まる可能性がある。米国株式市場が反落基調へ転じれば、安全資産への投資妙味から米国債券市場への資金シフトが加速することで(=米金利に低下圧力が強まることで)、外為市場では重要イベント前にドルロングを調整する動きが加速する展開も想定される。ただ、グローバル市場の焦点が米金融政策の方向性と他国との乖離にシフトしている以上、ドル売りは限定的となろう。EUR/USD及びUSD/JPYの短期的なドル安水準は下記「Technical analysis highlights」を参照されたし。

本日の焦点-株式動向に左右されるドル相場

本日は株式動向を注視する一日となろう。欧米株式市場が揃って軟調地合いとなったことを受け、年初来高値(2万0868円03銭)に接近している日経平均も利益確定売り優勢の展開となる可能性がある。株式市場が軟調な地合いとなれば、USD/JPYは円高優勢の展開が想定される。一方、クロス円はドルストレートの動向次第だろう。ドルストレートがこう着状態の中で株安進行ならば円高優勢となろう。一方、昨日のドルロング調整地合いを引き継ぐならば、下値は限定的となろう。

海外時間も株式にらみの展開となろう。その株式動向を見極める上で本日も米企業決算(アメリカン・エキスプレス、クアルコム、テキサス・インスツルメンツ、ボーイング)を注視したい。総じて好調ならばドル売りは限定的となろう。一方、昨日同様冴えない内容となれば、ドルロング調整地合いが加速し、ユーロや資源国通貨のショートカバーが継続しよう。

株式動向以外で注目すべき材料は、日本時間10時30分に発表される豪州の4-6月期消費者物価指数(CPI)となろう。中銀サイドからはさらなる豪ドル安が望ましいとの見解が聞かれる中、市場予想以下となれば豪ドル相場の圧迫要因となろう。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 124.57:リトレースメント76.40% 124.47:7/21高値
サポート 123.50:サポートポイント 123.19:21日MA(赤ライン)

厚いオファー(輸出を含む)が並んでいる124円ミドルレベル手前で上値がレジストされ123円台へと反落。目先のレジスタンスとして、リトレースメント76.40%が明確化してきた。このテクニカルポイントをレジスタンスと想定し、且つ1円レンジでの攻防が続くと考えた場合、目先のサポートポイントは123.50前後となろう。このレベルには厚いビッドが観測されている。だが、ドルロング調整地合いがさらに強まれば、21日MAトライとなろう。

EUR/USD

レジスタンス 1.0994:日足の一目/雲の下限 1.0962:10日MA(黄ライン)
サポート 1.0811:7/21安値 1.0800:サポートポイント

攻防分岐は1.08レベルを維持することに成功。ただ、10日MAに上値がレジストされたことやRSIが売り買い分水嶺の50.00を下回る水準で推移している現状を考えるならば、1.08割れリスクが後退したわけではない。短期的には、日足の一目/雲の上限もしくは21日MA(1.1044、赤ライン)までのドルロング調整が想定されるものの、レジスタンスラインを突破しない限り米欧金融政策のコントラストを背景としたユーロ売り/ドル高は継続する可能性が高いだろう。

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