焦点は米指標データに

Market Overview -ギリシャ支援協議は物別れ

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週明けの海外外為市場はユーロ売りの展開に。16日にブリュッセルで開催された臨時のユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援について協議されたが、トロイカ側(EU、ECB、IMF)が求めている現行の支援プログラム延長に関してギリシャ側が拒否した。協議が物別れに終わったことで、外為市場では当然のごとくユーロ売り圧力が強まり、対ドルで1.1319レベルまで下落。また、主要な欧州株式も軟調な地合いに。欧州株下落を背景に円相場ではクロス円を中心に円買い圧力が強まり、ユーロ円は135円ミドルレベルから一時134円台を割り込む局面が見られた。クロス円の下落に圧され、ドル円も118.27レベルまで円高が進行した。

ギリシャ支援を巡りトロイカ団との協議が難航しているが、16日のユーロドルは1.13台を維持。また、不安定化したギリシャ市場(アテネ総合指数 は3.8%下落、10年債利回りは1%超上昇)とは対照的に、主要な欧州株式の下落幅が限定的だった点を鑑みるに、ギリシャリスクを背景に一気にリスク回避へ傾くムードは感じられない。ただ、本日以降発表される米指標データが総じて冴えない内容となれば、リスク選好の土台(=米ファンダメンタルズ改善)が崩れることで16日のレポートで指摘した「逆回転リスク」を意識する必要が出てこよう。

米指標データで冴えない内容が続いた場合、通常であればそれは米ファンダメンタルズ改善期待の後退を意味することから、ドル売りと考えたいところ。だが、現在の複雑化した状況を考えると、正直ドル相場のトレンドは読み難い。

トレンドを見極める鍵は原油価格の動向にあるとみる。昨年12月以降続いたドル高だが、1月下旬以降ドルインデックスが95.00レベルで上値の重い展開となっている点を鑑みるにその圧力には陰りが見える。底入れ期待が強まっている原油価格を背景に資源国通貨で買戻し圧力が強まっているためだ。また、原油価格の反発が株高を誘発していること、ユーロドルの底堅さがドルロング調整圧力の根強さを物語っていることも合わせて考えるならば、米指標データが崩れ尚、原油価格の反発基調が続いた場合、ドル相場は総じて軟調な地合いとなる可能性が高い。

一方、株安/原油価格急落が同時に発生した場合は、「逆回転リスク」を背景に外為市場ではリスク回避のドル買い圧力が対資源国通貨及び新興国通貨に対して強まろう。また、円相場でもクロス円、特にユーロ円を筆頭に円買い圧力が強まろう。ドル円はクロス円での下落圧力を背景にレンジの下限117.00レベルを視野に下落幅が拡大しよう。


Today’s Outlook -欧米指標にらみ

本日は欧米経済指標にらみの展開となろう。日本時間19時に独ZEW 景況感調査(期待指数、2月)が発表される。ギリシャ支援協議は不調に終わったが、ユーロドルでのヒステリックな反応が見られない点を鑑みるに、ドルロング調整は圧力の根強い。ZEW指数が予想以上ならばユーロショートカバーを想定したい。
日本時間22時30分にはニューヨーク連銀製造業景気指数(1月)が発表される。先週に続き冴えない内容が続けば、基本的には米株安要因となろう。原油価格も連れ安すれば、上記の通り「逆回転リスク」を背景にリスク回避のドル&円買い及び資源国通貨&新興国通貨売り圧力が強まろう。ただ、原油価格の反発基調が続けば、冴えない米指標データのネガティブインパクトを相殺する可能性があるため要注意。



Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 120.00:レジスタンスポイント 119.01:一目/雲の上限
サポート 118.31:21日MA(緑ライン) 118.17:一目/基準線

トップサイドは一目/雲の上限(青ライン)、ダウンサイドは一目/基準線(赤ライン)での攻防に注目したい。ただ、ギリシャリスクを背景としたユーロ円での下落リスクを鑑みるにダウンサイドへ振れる展開に警戒したい。 尚、直近のオーダー状況だが119.00から119.50にかけてはオファーが観測されている。ビッドは118.00、117.80そして117.50レベルに観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.1534:2月3日高値 1.1487:一目/基準線(赤ライン)
サポート 1.1300:サポートポイント 1.1250:サポートポイント

上下のチャートポイントは昨日と変わらず。直近のオーダー状況だが、1.1450レベルにオファーが観測されている。ビッドは1.1310から1.1250レベルに断続的に観測されている。

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