原油相場とギリシャ情勢にらみの状況は続く

Market Overview -引き続き綱引き相場が継続

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9日の欧州株式市場は、ギリシャ懸念が意識され上値の重い展開に。米株も同様の展開となった。一方、原油先物の反発基調が継続(石油輸出国機構-OPECは2月の石油市場月報で今年の世界の石油需要見通しを上方修正)したことで米金利は小幅に上昇。外為市場ではドル相場と円相場が共にレンジで推移する等、週明けのグローバル市場では「綱引き相場」が継続した。

原油価格の反発とギリシャリスクの交錯、これが現在の「綱引き相場」を演出している要因だろう。昨年の12月上旬以降、グローバル株式市場のリスク要因となってきたのは原油安とギリシャリスクだが、前者に関しては2月に入ってから底打ち感を強めている。それに呼応するように株式市場での下落圧力が後退し、且つ資源国通貨の買い戻しが散見され始めている点を鑑みるに、リスク選好へ回帰するムードが醸成されつつある。問題は後者だが、こちらはまだ紆余曲折があるだろう。ギリシャのチプラス首相は9日、欧州諸国と数日以内に妥協できると述べた。だが、ギリシャ側が要求している6月までのつなぎ措置案を国際債権団(EU、ECB,IMF)が簡単に承諾する可能性は低いだろう。2月末のデッドラインに向けて現実的な合意がなされるとの想定に変更はないが、短期的には欧州株とユーロ相場のかく乱要因として警戒し続けたい。

ギリシャリスクを内包したまま、リスク選好へ回帰するファクターは米指標データにあろう。雇用統計(1月)に続き、12日以降のデータでも米ファンダメンタルズの持続的な改善が確認されれば、米株は底堅さを増す可能性が高いだろう。懸念は米早期利上げ懸念の台頭だが、日欧緩和マネーの存在を考えるならば、米株の上値が抑えられてもファンダメンタルズの回復が堅調ならば一時的なトレンドで収束する可能性が高いだろう。

尚、トルコのイスタンブールで開催されているG20だが、現在のところ日欧の緩和策に対し米国サイドから目立った批判は出ていない。

Today’s Outlook -原油相場とギリシャにらみ

本日は重要な米指標データの発表がないことから、原油相場とギリシャ情勢をにらむ一日となろう。原油相場の反発基調が継続すれば、欧米株式のサポート要因となろう。上値トライとなるかどうかはギリシャ情勢次第だが、国際債権団との合意に向け前進することが確認されれば欧米株式の反発要因となろう。外為市場では3日以降の動向を鑑みるに、資源国通貨が選好されよう。また強い米雇用統計の内容にもかかわらず1.13台を維持しているユーロドルの現状を考えるならば、積み上がったユーロショート(ドルロング)を調整したがっている印象を受ける。ギリシャリスク後退はその恰好の材料とされよう。円相場は売り優勢で展開しよう。逆に原油相場やギリシャ情勢を背景にリスク回避圧力が高まれば、株安/円高となろう。

尚、アジア時間には中国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表される。豪ドル相場の変動要因として注視しておきたい。また、FEDスピーカー(ラッカー・リッチモンド連銀総裁)の言動にも注視しておきたい。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 119.50:レジスタンスポイント 119.35:短期レジスタンスライン
サポート 118.25:一目/基準線(9日現在、青ライン) 117.88:21日MA(9日現在、赤ライン)

117.00-119.00のレンジを上方ブレイクするも、短期レジスタンスラインの突破には失敗。目先はこのラインの突破が焦点となろう。このライン上119.40-60レベルにはオファーが並んでいる。一方、下値はビッドが観測されている118円台の維持が焦点となろう。注目スベキテクニカルは上記の通り。

ユーロドル

レジスタンス 1.1460:21日MA(9日現在) 1.1350:10日MA(9日現在)
サポート 1.1250:サポートポイント 1.1200:サポートポイント

21日MAに上値が抑えられ10日MAを下方ブレイク。ただ、1.1250の下限は未だ維持している点を鑑みるにユーロショートの巻き戻しをマーケットが警戒している節がうかがえる。上記の通りギリシャリスクが後退した場合は、再びユーロショートカバーとなり、21日MAをトライしよう。尚、直近のオーダー状況だが1.1370、1.1400そして1.1450レベルにはそれぞれオファーが観測されている。一方、ビッドは1.1270、1.1250、1.1220そして1.1200レベルに観測されている。

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