今週の焦点はリスク選好の継続

<Market Overview-改善傾向にあるセンチメント>

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今週は海外勢がクリスマス休暇に入るため市場参加者が少ない。このような状況の中での焦点は、先週より芽吹いてきたリスク選好トレンドの継続にあろう。12月に入り不安定な状況が続いていたグローバル株式市場では、ロシアリスクの一時的な後退と米連邦公開市場委員会(FOMC)声明がバランスの取れた内容となったことで、市場のリスクセンチメントは改善傾向にある。

このトレンドに水を差すとしたら、目先はやはり原油相場だろう。未だボトムが見えない原油相場が再び下落基調を辿ればロシアリスクが蒸し返され、グローバル株式市場も不安定化しよう。その場合、外為市場では再び円高優勢の展開となろう。新興国通貨、特に経常赤字、財政赤字そして高インフレに直面する新興国通貨では売り圧力が強まろう。ドル相場は米金利低下を背景に再びドルロング調整地合いとなり、対円&ユーロでは売り優勢となる一方、新興国通貨ではリスク回避のドル買い優勢となろう。

だが、何度も指摘しているように12月の不安定相場の根底にあるのは「調整」であって「リスク回避」ではない。欧州中央銀行(ECB)が1月の理事会で緩和強化に踏み切る可能性が高まっている現状も考えるならば、海外勢のクリスマス休暇が明ける来週以降、徐々にリスク選好トレンドが鮮明になるとの想定に変更はない。

Today’s Outlook -株高継続なるか

本日は、米国の中古住宅販売件数(11月)以外重要な経済指標の発表が予定されていない。よって、最大の焦点は株高の維持となろう。先週の主要な世界株式の週間騰落率を確認すると、最も下落率が激しかったのは、ベトナムVN指数の-5.57%。次いでロシアRTS指数の-3.89%だった。背景には原油輸出に依存した経済構造がある。一方、上昇率トップは中国上海総合指数の上昇率が+5.8%。3%以上の上昇率を記録したのが米英仏そしてブラジルボベスパ指数。また、日経平均も+1.44%と主要な株式市場には持ち直しの兆しが見え始めている。米国外のリスク要因はくすぶり続けるだろうが、上海総合の反発が示唆するように、政府や各国中央銀行の支援策に対する根強い期待感が株式市場のサポート要因になっている事実も鑑みるに、反落しても調整相場の範囲内となろう。

株高継続ならば、円相場は円安優勢となろう。ドル円の焦点は120円台への再上昇だろう。一方、ドル相場も堅調に推移しよう。19日の米債券市場では長期ゾーン中心に低下圧力が強まったものの、金融政策の方向性を反映しやすい米2年債利回りは上昇している。FOMC声明はバランスの取れた内容だったが、その裏に隠されたイエレンFRBのタカ派スタンス転換を敏感に感じ取っていると言えよう。よって、米ファンダメンタルズ改善を背景に株高が継続するならば、米金利の緩やかな上昇を誘発することでドル相場は対主要国通貨で堅調に推移しよう。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 120.50:レジスタンスポイント 120.00:レジスタンスポイント
サポート 118.26:12月18日安値 117.90:短期サポートライン

今週は120円台への再上昇が焦点となろう。下値は、短期サポートラインの攻防が焦点となろう。120.00には厚いオファー、120.50にもオファーが観測されている。ビッドは118.50&118.00に観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.2352:12月18日高値 1.2302:12月19日高値
サポート 1.2220:12月19日安値 1.2200:サポートポイント

今週は1.2200ブレイクを想定したい。このポイントには、厚いビッドとオプションバリアが観測されている。一方、上値は1.2350レベルが目先のレジスタンスとして意識されよう。このポイントには厚いオファーが観測されている。

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