株式にらみの一日

Market Overview-株&為替共に調整地合い

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世界経済に対する先行き懸念を背景に、8日の欧米株式市場は総じて上値の重い展開に。主要な新興国株式市場も軟調な地合いとなったことから、海外外為市場では直近の円安を是正する動きが強まった。ドル円は12月安値117.86レベルを起点とした短期サポートラインを一時下方ブレイクする展開に。クロス円も総じて円買い優勢地合いとなった。一方、原油相場の下落とインフレ期待の後退を背景に低下圧力が強まった米金利の動向を受け、ドル相場も総じて軟調に推移した。これによりユーロドルは1.23台まで反発。しかし上値は限定的で1.2315前後でこう着したまま、本日の東京時間を迎えている。

昨日のドルインデックスのローソク足は、マーケットの気迷いを暗示するかのような十字線に近い形状となった。直近のドル高のスピード、エネルギー価格の低迷とそれに伴う株式市場やインフレ期待へのネガティブインパクトを考えるならば、一連のドル高トレンドが調整局面に入る可能性があろう。ただ、米ファンダメンタルズが急速に崩れる兆しは見えず、また日欧と米国間のファンダメンタルズ格差とそれに伴う金融政策のコントラスト(方向性の違い)が根底にある限りは、あくまでもドルロングの調整地合いであって、中長期スパンでのドル高トレンドは継続するだろう。

Today’s Outlook -株調整地合い継続ならば円高優勢を想定

昨日のグローバル株式市場が調整色を強めたことで、本日の日経平均も下値を模索する展開となろう。よって、東京時間の円相場は円高優勢を想定したい。ドル円は120円ミドルレベルで推移している短期サポートラインの攻防に注目したい。このラインを一気に下方ブレイクすれば、120円割れの可能性が浮上しよう。

一方、クロス円ではユーロ円と豪ドル円の動向に注視したい。ドラギECB総裁に続きノボトニー・オーストリア中銀総裁も8日、ユーロ圏経済の低迷に言及すると同時に今後国債買い入れの是非が焦点になると指摘。ECBの緩和強化観測がくすぶる中での株安となれば、ユーロ円は12月3日安値147.03レベルを起点とした短期サポートライン(148.00レベル)を下方ブレイクする可能性が高まろう。豪ドル円も世界経済への先行き懸念を背景とした資源需要の後退観測を背景に、下落幅が拡大する展開に警戒したい。

海外時間は、欧米株式の動向に注視したい。調整地合いが継続すれば、上述した通り外為市場では円ショートカバー優勢の展開となろう。また、米金利への低下圧力が再び強まることでドルロングを調整する動きも継続しよう。この場合、ユーロドルは1.24台再上昇の可能性を意識したい。

Technical analysis highlights

レジスタンス 121.69:12月5日高値 121.00:レジスタンスポイント
サポート 120.50:短期サポートライン 120.00:サポートポイント

調整色が出始める中、目先の焦点は上述した短期サポートラインの維持となろう。すぐ下のレベルにはリトレースメント38.20%戻しが位置している。株式下落を背景にこれらテクニカルポイントを下方ブレイクした場合は、120円割れの展開を想定したい。ただ、120.20から120.00にかけては断続的にビッドが並んでおり底堅い展開も想定される。一方、上値は121円台の再上昇が目先の焦点となろう。

ユーロドル

レジスタンス 1.2400:レジスタンスポイント 1.2350:レジスタンスポイント
サポート 1.2247:12月5日安値 1.2200:サポートポイント

ユーロのショートカバーが継続する可能性を考え、目先は1.24台への再上昇を想定しておきたい。ただ、米欧の金融政策のコントラスト(方向性の違い)が根底にある限り、常にユーロベアを意識すべきだろう。下値は、昨日安値レベルを下方ブレイクするかが注目される。尚、朝方のオーダー状況だが、1.2350&1.2400レベルにはオファーが観測されている。ビッドは1.2240レベル&1.2200レベルにそれぞれ観測されている。また、1.2225下にはストップの観測あり。

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