ドル円110円のトライは来週以降に

Market Overview-110円トライに必要な2つの要因

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25日のグローバル市場はリスクオフ一色となった。米国株式市場では、ダウ平均とS&P500種が1%超の下落。9月末(四半期末)で利益確定売りが出やすいタイミングであることに加え、ウクライナ情勢を巡りロシアと西側諸国の対立が再び激化する兆しが見え始めたことも圧迫要因となった。主要な欧州&新興国株式市場も総じて軟調な地合いとなった。

グローバル株式市場の下落は、米金利の低下と円高を誘発。ドル円はNYタイムに108.52まで反落すれば、クロス円も総じて円高優勢の状況が続いた。一方、資源国通貨や新興国通貨ではリスクオフのドル高となった。

他の市場動向にかかわらず、ドル先高観はやはり根強い。実際、「米株安+金利低下」となっても、ドルインデックスは2010年6月以来の高水準まで上昇している。しかし、既に指摘している通り、リスクオフの状況下においてドル円では円高圧力が勝る状況(円高>ドル高)となっている。この事実は、110円トライには2つの要因が重なることが必要であることを示唆している。その要因とは、米金利(特に2年債利回り)と株式市場の上昇だ。これらが車の両輪のようにかみ合う展開となれば、ドル円は110円を突破する展開となろう。

だが、米国株式では利益確定売りが出やすいタイミングであること、そして来週に米重要経済指標の発表が控えていることを考えるなら、「米株高+米金利上昇」を背景にドル円が110円トライとなるのは来週以降となろう。

Today’s Outlook -注目は米GDP改定値

米国株式が再び反転するかどうかの試金石として、本日は4-6月期の実質国内総生産(GDP、確定値)に注目したい。市場予想は前期比年率で4.6%増。前回の同4.2%増から上方修正される見通しとなっている。米ファンダメンタルズが堅調に回復していることが確認されれば、米株と金利が反発する可能性が高く、ドル円は再び109円台への再上昇を想定したい。

ただ、上述した通り来週以降に米重要経済指標の発表が予定されていることを考えるなら、110円トライはこれら指標が米ファンダメンタルズ改善を示唆する内容であるかどうかを確認してからとなろう。GDPが上振れてもドル円の上値は109.50レベルまでと想定している。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 110.00:心理的節目 109.50:レジスタンスポイント
サポート 108.25:9月23日安値 108.00:サポートポイント

目先の焦点は、引き続き厚いオファーが観測されている109.50レベルの突破となろう。根強いドル先高観を考えるなら、真の焦点はやはり節目の110.00突破だろう。このレベルには厚いオファーに加えオプションバリアも観測されている。一方、下値は108円台の維持が焦点となろう。本日は108.50以下より断続的にビッドが並んでいる。

ユーロドル

レジスタンス 1.2846:10日MA 1.2800:レジスタンスポイント
サポート 1.2697:9月25日安値 1.2637:ボリンジャー下限(-2.5σ)

1.26台の攻防へシフトする展開を想定しておきたい。昨日安値を下方ブレイクした場合は、厚いビッドが観測されている1.2650が次の焦点として浮上しよう。だが、現在のドル先高観を考えるならボリンジャーバンドの下限の下落までを想定しておきたい。一方、上値は1.28台の回復が焦点となろう。米GDP改定値が下振れた場合、ユーロのショートカバー圧力が強まることで、10日MAトライの展開を想定したい。

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