懸念は米国株式

Market Overview-思惑先行のドル高

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2日の外為市場でドル円相場は、今年1月以来となる105円台への到達に成功。高値105.22レベルまで上昇した。ユーロドルでも1.3110レベルまでユーロ安/ドル高の展開に。対資源国通貨でもドル高優勢で推移したこと、米金利に再び上昇圧力が強まりつつあること、そしてNY金先物で上値の重い商状が続いていることを鑑みるに、昨日のマーケットは、9月16-17日米連邦公開市場委員会(FOMC)での金融引き締めリスクを早くも意識していることを示唆している。

昨日発表されたISM製造業景況指数(8月)は、新規受注や生産指数の伸びがけん引し59.0(予想:57.0)と、実に3年ぶりの高水準へと上昇。あらためて持続的な米国のファンダメンタルズ改善傾向が確認された。今週発表される他の重要指標でも総じて市場予想を上回る結果が示されるならば、ファンダメンタルズ改善期待とFOMCへの警戒感がさらに高まり、『思惑先行』のドル買い圧力が継続しよう。その場合、ドル円はイエレンFRBの方針転換を待たずに年初来高値105.44レベルをトライする可能性がある。ユーロドルは、米欧の金融政策の方向性の違いがより鮮明となり、目先のサポートポイント1.3100を下方ブレイクしよう。そのような展開は、節目の1.3000に向け、さらにユーロ安/ドル高トレンドが加速することシグナルとなろう。一方、資源国通貨や新興国通貨も対ドルで下落トレンドが徐々に鮮明となろう。

ただ、昨日の値動きで気になったのが、米国株式市場でダウ平均とS&P500種株価指数が揃って上値の重い展開となったことだ。直近の上昇幅を考えれば、利益確定売りの側面が強いと思われる。しかし、この状況が続くようならば、早期利上げ懸念の台頭に警戒すべきだろう。その場合、米金利の上昇のみを背景とした『リスク回避のドル高』となり対ユーロ、資源国そして新興国通貨でドル高トレンドが加速する一方、ドル円は米株下落と金利変動リスクがもたらすグローバル株式の不安定化を背景に、むしろ円買い優勢の展開となる可能性があろう。

Today’s Outlook -経済指標にらみの一日

本日はアジア時間より経済指標にらみの一日となろう。日本時間10時30分に豪州の四半期国内総生産(4-6月期、GDP)が発表される。米引き締め懸念が意識されるタイミングで市場予想を下回る内容となれば、対ドルで豪ドル売りが加速しよう。また、豪ドル独歩安の展開もあり得る。

欧州時間は、域内のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値の下方修正に警戒したい。ユーロ圏経済指標の下振れは、米欧の金融政策の方向性の違いを意識させるからだ。その場合、ユーロドルでは1.3100割れの可能性が高まろう。

NY時間は、23時の米製造業新規受注(7月)に注目したい。ISM製造業指数に続き強い内容となれば、米金利の上昇とドル高を促そう。焦点は米国株式の動向だ。経済指標で強い内容が続く場合、素直に株高で反応すれば問題はない。逆に反落するようならば、上述した『懸念』の台頭に警戒すべきだろう。
また、翌午前3時には米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表される。FOMCでの議論のたたき台となるだけに、景気回復の加速を示唆する内容ならば、こちらもドル相場を支援しよう。

 

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 105.50:レジスタンスポイント 105.44:レジスタンスポイント
サポート 104.31:9月2日安値 104.00:サポートポイント

節目の105.00を突破したことで新たなレンジへシフトした。目先、最大の焦点は年初来高値105.44の突破だろう。105.40から105.50にかけてはオファーが並んでおり、上値の重い展開が想定される。105.50上にはストップが置かれている。下値は、104円台の維持が焦点となろう。104.50から下には断続的にビッドが並び始めている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3220:8月22日安値 1.3200:レジスタンスポイント
サポート 1.3104:2013年9月6日安値 1.3100:サポートポイント

1.3100トライを想定。1.3110&1.3100には厚いビッドが並んでいる。後者の水準にはオプションバリアの観測がある。しかし、上述した欧米経済指標の内容次第では、1.30台の攻防へとシフトする可能性が十分にあろう。上値は目先1.32台への再上昇が焦点となろう。13150&1.3160にはオファー、1.3200前後にも厚いオファーがそれぞれ観測されている。

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