米経済指標が左右するユーロドルの命運

Market Overview-命運は米経済指標に

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1日の外為市場でユーロドルは約1年ぶりの水準まで低下した。昨日発表されたドイツの製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は速報値の52.0から51.4へ、ユーロ圏PMIは50.8から50.7へそれぞれ下方修正され、域内の脆弱なファンダメンタルズをあらためて浮き彫りにした。冴えない経済指標は欧州中央銀行(ECB)による追加緩和期待を強め欧州株は上昇、独金利は欧州連合(EU)によるロシアへの追加制裁の可能性とそれが及ぼす負の影響も意識され低下基調が継続。そしてユーロドルは冒頭で述べた通り安値1.3119レベルまでユーロ安が進行する展開に。1.3110から下の厚いビッドにかろうじてサポートされたが戻りは弱く、ユーロドルはさらなるダウンサイドリスクを内包したまま、本日の東京時間を迎えている。

欧州マーケットは上述した通り「株高・金利低下・ユーロ安」と、明らかにECBによる追加緩和を意識する動きとなっている。ただ1.31台はかろうじて維持している。重要サポートポイント1.3100をブレイクし、節目の1.3000に向けてユーロドルの下落スピードが加速する鍵を握るのは米経済指標だろう。本日以降に発表される指標が総じてファンダメンタルズ改善を示す内容ならば、9月16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)に対する警戒感が強まり、米欧の金融政策のコントラスト(方向性の違い)がより鮮明となろう。それに伴い米独利回り格差が拡大し、ユーロドルは1.3000の節目へ向けユーロ安/ドル高トレンドが加速しよう。

一方で、米経済指標はユーロショートカバーを誘発する要因ともなり得る。上述したように昨日発表されたユーロ圏の経済指標は域内の脆弱なファンダメンタルズを浮き彫りにした。さらにロシア・ウクライナ情勢が不透明感を増す中では、ユーロ圏内から自発的なユーロ買いを誘発する材料は期待できない。であれば、ドル売りによるユーロの買戻しを期待するしかないだろう。そしてドル売り要因とは米金利の低下であり、米金利の低下はファンダメンタルズ改善期待の後退である。よって、ユーロドルの命運はユーロ圏内ではなく圏外の米経済指標が握っていると言えよう。

Today’s Outlook -焦点は米ISM製造業指数

本日最大の焦点は、米国のISM製造業景況指数(8月)だろう。市場予想は57.0と前回(57.1)からほぼ横ばいの見通し。7月のそれは新規受注、生産、雇用における順調な伸びが確認され昨年11月以来の高水準となった。よって、8月の内容が市場予想を上回れば、7-9月期の生産活動拡大への期待から米国株式は堅調に推移しよう。また、米株高維持は金利の低下圧力を後退させ、ドル相場をサポートしよう。この場合、注目されるのは上述したユーロドルだ。1.3110&1.3100には厚いビッドが観測されているが、米欧のファンダメンタルズ格差とそれに伴う金融政策のコントラストが意識されれば、1.30台へ反落する可能性は十分にあろう。また、米株高は円売り要因でもあることから、ドル円は目先のレジスタンスポイント104.50レベルを突破する展開を想定したい。

逆にISM指数が冴えない内容となればドル売り優勢の展開となり、ユーロドルはショートカバー優勢の展開となろう。また、ドル円は104円割れを目指す展開となろう。

尚、アジア時間は豪準備銀行(RBA)の金融政策会合が開催される。政策金利は据え置きの見通しとなっており、焦点は声明文となろう。前回を踏襲する内容ならば豪ドル相場へのインパクトは限られよう。一方、豪ドルの水準、インフレと労働市場の見通しを変更してくるようならば、豪ドル相場は上下に振れる展開となろう。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 105.00:レジスタンスポイント 104.50:レジスタンスポイント
サポート 103.50:8月22日安値 103.00:サポートポイント

目先はオファーとオプションバリアが観測されている104.50の突破が上値の焦点となろう。このレジスタンスポイントを上方ブレイクするならば、節目の105円を目指す展開となろう。このレベルにも厚いオファーとオプションバリアが観測されている。一方、下値は103円台の維持が焦点となろう。103.50から103.00にかけては断続的にビッドが並んでいる。また、103.50&103.40下にはストップの観測がある。

ユーロドル

レジスタンス 1.3220:8月22日安値 1.3200:レジスタンスポイント
サポート 1.3104:2013年9月6日安値 1.3100:サポートポイント

1.3100トライが現実味を帯びてきた。1.3110&1.3100には厚いビッドが並んでいる。後者の水準にはオプションバリアの観測がある。しかし、上述した米経済指標の内容次第では、1.30台の攻防へとシフトする可能性が十分にあろう。上値は目先1.32台への再上昇が焦点となろう。13150にはオファー、1.3200には厚いオファーがそれぞれ観測されている。

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