グローバル市場の霧が晴れぬ中、ユーロ相場に注目

Market Overview-リスクセンチメントは改善傾向にあるが

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週明けのグローバル株式市場は、中東やロシア・ウクライナの地政学リスク後退を背景に、リスク選好優勢の展開となった。米国株式ではダウ工業株30種平均、S&P500種株価指数が続伸。主要な欧州&新興国株式市場も総じて底堅い展開が継続した。

堅調な株式動向を受け外為市場では新興国通貨が堅調に推移し、商品市場ではNY金先物12月限(COMEX)が上値の重い状況となった。さらにVIX指数が低下傾向にある点を鑑みるに、投資家のリスクセンチメントは改善傾向にあると言えるだろう。

だが、グローバル株式市場の堅調さとは裏腹に、米債券市場では利回りに低下圧力がかかり続け、外為市場での円安も限定的となっている点を考えるなら、リスク選好トレンドへ完全に回帰したと言える状況ではない。現在は地政学リスクを一時的に看過する状況となっているに過ぎず、リスク選好の先導役である米国株式が不安定化しているタイミングで、中東とウクライナで不測の事態が発生すれば、投資家のリスクセンチメントは再び悪化するだろう。そうなれば、グローバル株式で再びリスク回避優勢の展開となり、外為市場では再び円高圧力が強まる展開が想定される。

Today’s Outlook -ユーロ相場は下落トレンド回帰を想定

本日のアジア時間は株式にらみの展開となろう。堅調なグローバル株式の動向を受け日経平均が堅調さを保てば、クロス円(特にオセアニア通貨)を中心に円安優勢の局面が散見されよう。しかしあす以降、米重要経済指標が順次発表されること、そして夏季休暇シーズンに突入していることを考えるなら、上昇幅は限られよう。逆にグローバル株式に追随することなく日経平均が軟調な地合いとなれば(昨日の日経平均先物の上値の重さが気になる)、円高優勢の地合いとなろう。

欧州時間以降の注目点は、ドイツのZEW景況感調査・期待指数(8月)だろう。市場予想は17.0と、前回の27.1から悪化する見通しとなっている。イタリアの4-6月期国内総生産(GDP)は前期比0.2%減。再びリセッションに陥ったことが判明したが、このタイミングで域内最大の経済規模を誇るドイツの景況感悪化まで判明する内容となれば(4-6月期ドイツGDPも前期比でマイナスになる見通し)、ユーロ売り圧力が再び強まろう。すでにそのシグナルは見え隠れしている。8月5日までの週の米商品先物取引委員会(CFTC)・IMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組で、ユーロショートは12.8万枚と、過去2年間で最大規模に膨れ上がっている。にもかかわらず、ユーロドルは1.34到達が精一杯。一方、ユーロ円は137.00円、ユーロポンドは0.8000手前で反落。グローバル株式が再び堅調に推移し、且つ米金利が低空飛行を続ける中でもユーロのショートカバーが限定的である事実は、ユーロの地合いの弱さを示しており、その点を敏感に感じ取っているマーケットは、仕掛け売りのタイミングを虎視眈々と狙っていると想定したい。

Today’s chart point

ドル円

レジスタンス 103.00:レジスタンスポイント 102.32:200日MA
サポート 102.00:21日MA 101.80-102.00:21日MA&一目/雲

上値は103.00を目先の上限とし、再び200日MAを突破出来るかどうかが焦点となろう。下値は、21日MA及び一目/雲が密集している102.00-101.80をサポートゾーンと想定したい。下方ブレイクとなれば、8月8日安値101.51が次のサポートポイントとして浮上しよう。尚、朝方のオーダー状況だが、102.50から103.00にかけてオファーが並んでいる。102.80上にはストップが置かれている。一方、ビッドは101.80、101.50そして101.30-101.00ゾーンに観測されている。101.50以下にはストップが置かれている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3441:21日MA 1.3393:10日MA
サポート 1.3350:オプションバリア 1.3333:8月6日安値

再び上値の重さが目立ち始めてきた。10日MA(赤ライン)に上値を抑えられるようならば、本日はダウンサイドへ振れる展開を想定したい。目先のサポートポイントは、オプションバリア観測されている1.3350。下方ブレイクした場合は、8月6日安値1.3333をトライする展開となろう。尚、このサポートポイント上にはビッド、下にはストップの観測あり。

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