ドル高トレンド加速の鍵は経済指標に

Market Overview-経済指標でさらなるドル高も

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米商務省が30日発表した2014年4~6月期の米実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は前期比年率で4.0%増と、市場予想の3.0%増をはるかに上回る内容となった。内訳を見ても、コアPCEが2.0%(前期:1.2%)、民間設備投資が5.5%(前期:1.6%)と強い伸びを示す等、米ファンダメンタルズの着実な回復を示唆する内容となったことで、米金利は反発。外為市場ではドル買い圧力が強まり、ドル円とユーロドルはそれぞれ節目となる水準を突破する展開となった。

一方、もうひとつの注目材料であった米連邦公開市場委員会(FOMC)だが、資産購入額については大方の予想通り8月から現行の月額350億ドルから100億ドル減額し、250億ドルにすることを決定。声明文では、引き続き労働市場と住宅市場の回復について懸念を指摘する等、特段タカ派への転換を印象付ける内容ではなかった。
ただ、米経済自体は4~6月期に立ち直ったこと(growth in economic activity rebounded in the second quarter)、そしてインフレ率に関しては2%を下回り続ける可能性が幾分低下した(the likelihood of inflation running persistently below 2 percent has diminished somewhat.)と指摘。また、『The Committee expects that, … with labor market indicators and inflation moving toward levels the Committee judges consistent with its dual mandate』と、デュアル・マンデートのターゲット達成に向けて推進し続けていることを示唆する等、イエレンFRBが来るべき方針転換に向け、準備を整え始めている内容が確認されたことで、今後市場参加者はイエレンFRBの方針転換を徐々に意識せざるを得ないだろう。実際、昨日の米国マーケットでは米金利が反発した一方、米株では上値の重い状況が継続した事実が、引締めに対するマーケットの警戒感を示唆している。

よって、タカ派寄りではなかったものの、今後の経済指標でさらなるファンダメンタルズの改善が示されれば、米金利の上昇圧力がさらに強まり、さらなるドル高を誘発する可能性が高まろう。注目の通貨ペアは、ドル円とユーロドル。前者は昨日、2つの重要レジスタンスポイントを一気に上方ブレイクし、後者は1.33台の攻防へとシフトした。明日の雇用統計(7月)や個人消費支出(6月、PCEコア・デフレータ)が総じて市場予想を上回る場合は早期利上げ観測が意識され、対主要国や新興国通貨でドル高が進行する展開を想定したい。

 

Today’s Outlook -焦点はユーロ圏HICPと米経済指標

よって、本日も米経済指標が外為市場、特にドル相場のトレンドを左右するだろう。新規失業保険申請件数やシカゴ購買部協会景気指数(7月)が総じて市場予想を上回るようならば、さらなる米金利の反発とドル高を誘発しよう。

欧州タイムに消費者物価指数(HICP)速報値が発表される点も考慮するなら、特に注目すべき通貨ペアはユーロドルだろう。1.33台への攻防へとシフトした背景には、米欧金融政策の方向性の違いとそれに伴う金利差拡大観測があるが、本日の経済指標でユーロ圏内のディスインフレ傾向が続く一方、米ファンダメンタルズの改善が確認されれば、ユーロドルはさらに下値を模索する展開となろう。1.3350にはオプションバリアの観測があるが、テクニカル面では1.3320レベルで推移する一目/雲の下限(週足)まで下落する展開を想定しておきたい。


Today’s chart point

ドル円

レジスタンス 103.50:レジスタンスポイント 103.09:7月30日高値
サポート 102.16:200日MA 101.75:21日MA

年初来高値105.44を起点としたレジスタンスラインを一気に上方ブレイクし、103円台の到達に成功したことで、さらなるドル高を想定する局面へとシフトした。本日の焦点は103.50レベルの突破となろう。103.10-20にはオファーが並んでいる。一方、下値は102円台の維持が焦点となろう。テクニカル面では200日MAでの攻防に注目したい。102.20&101.90にはビッドが観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3450:10日MA 1.3413:5日MA
サポート 1.3367:7月30日安値 1.3320:一目/雲の下限(週足)

昨日安値1.3367レベルを下方ブレイクした場合は、オプションバリアが観測されている1.3350が次のサポートポイントとして浮上しよう。このレベルをも下抜ける展開となれば、週足の一目/雲の下限トライを意識したい。尚、1.3300にもオプションバリアの観測がある。

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