各国経済指標の内容が注視されるも、焦点は米ISMに

Market Overview-ドル売りマーケット

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6月30日のNY外為市場は、月末及び四半期末の需給に絡んだドル売りマーケットに。

円相場はクロス円が堅調に推移。前述のドル売りによりユーロドルは1.37手前、ポンドドルは1.71到達とストレートが堅調に推移。一方、ドル円は101円台を維持する状況が継続。これらの影響を受けユーロ円は138円後半、ポンド円は173円ミドル手前まで上昇。豪ドル円やNZD円も総じて堅調に推移したまま、本日の東京時間を迎えている。

Today’s Outlook -経済指標にらみの一日

本日は経済指標にらみの一日となろう。アジア時間は、日銀短観(日銀短観)、中国の製造業購買担当者景気指数(6月、PMI)とHSBC製造業購買担当者景気指数(同月、PMI)改定値、そして豪準備銀行(RBA)金融政策決定会合に注目が集まろう。

短観に関しては、消費増税後の落ち込みはすでに織り込み済みであることから、市場予想(大企業製造業業況判断の予測中央値:プラス15)から大きく下振れない限り、無風で通過する可能性が高いだろう。

よって、より注目すべきは中国の景気動向だろう。5月の中国景気指標は概ね予想通りか、予想をやや上回る内容が続いていた。実際、5月の鉱工業生産は若干ながら持ち直し(前年同月比:8.7%→8.8%)、且つ国家統計局発表のPMIも5ヵ月ぶりの高水準(50.8)に上昇する等、同国の景気が持ち直しつつある兆候がうかがえる。本日のPMIでその点が確認されれば、豪ドル相場にとってはポジティブ要因となろう。逆に景気の先行き不透明感を強める内容となれば、豪ドル相場には売り圧力が強まろう。

また、豪ドル相場のトレンドを見極める上でRBA会合にも注目したい。政策金利は2.50%で据え置きの見通しとなっている。よって、焦点は政策スタンスにあろう。先日公表されたRBA議事録では、これまでの経済刺激策とその効果に対する疑問符が投げかけられていた。引き続き豪ドル高をけん制し、且つハト派スタンスに傾く声明となれば、豪ドル売りを誘発しよう。

海外時間でマーケットが注視するのは、やはり日本時間23時に発表されるISM製造業景況指数(6月)だろう。55.9と前回55.4より改善する見通しとなっている。雇用指数も含め総合的にファンダメンタルズ改善を示す内容となれば、米株は素直に反応しよう。また、米金利への低下圧力も後退することで、外為市場ではドルショートカバーの展開となろう。逆に冴えない内容となれば、ファンダメンタルズ改善期待と早期利上げ観測が後退することで、ドル相場はさらに軟調な地合いとなろう。株式が崩れれば、円買い圧力も同時に強まろう。その際、ドル円は101円台の維持が焦点として浮上しよう。

Chart point

ドル円

レジスタンス 102.00:レジスタンスポイント 101.74:200日MA
サポート 101.00:サポートポイント 101.75:2月4日安値

目先の焦点は、厚いビッドが観測されている101円台の維持。尚、101.20&101.00下にはストップあり。100円台への攻防へとシフトすれば、重要サポートポイント100.75が再び視野に。上値は200日MA(黄ライン)の突破が焦点となろう。101.50、101.70レベルにはオファーが観測されている。

 

ユーロドル

レジスタンス 1.3734:5月19日高値 1.3700:レジスタンスポイント
サポート 1.3640:6月30日安値 1.3604:21日MA

1.37台の到達が焦点として浮上。しかし、昨日の上昇は需給に絡んだドル売りの要素が強く、ユーロが選好されたわけではない。よって、厚いオファーが観測されている1.3700の突破は神経戦となろう。1.37上にはストップが置かれており、ヒットした場合は、5月19日高値1.3734が次の焦点として浮上しよう。一方、下値は1.36台の維持が焦点となろう。1.3610-1.3600には厚いビッドが並んでいる。

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