注目すべきは米金利の動向

Market Overview-今週の焦点は米金利とPCEコアデフレータ

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株式市場の動向はもちろんだが、今週より注目すべきは米金利の動向だろう。イエレンFRBは先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、引き続き超低金利政策にコミットしたスタンスを表明。この決定に対し、米株は素直に株高で反応。一方、米債券市場では金利に対する低下圧力が思った程強まっていない。この背景にあるのが、米景気回復に伴うインフレ期待ならば、いくらイエレンFRBがハト派スタンスを継続させても、実際の債券市場で10年債利回りは2.40%台、2年債のそれは0.30%台の下限を維持する可能性が高い。そして米金利に対する低下圧力の後退は、ドル売り圧力を後退させよう。

よって、今週も米経済指標の内容が外為市場、特にドル相場のトレンドに影響を与えるだろうが、その中でもより注目すべきは26日の個人消費支出(PCEコア・デフレータ)だろう。FRBが注視するインフレ指標が堅調な伸びを示すならば、2年&10年債利回りは上述した下限ではなく、目先の上限である0.50%台&2.80%台をそれぞれ視野に入れ上昇する可能性が出てくる。イエレンFRBのハト派スタンス継続を受けて尚、金利が底堅い展開となれば、それはマーケットがFRB以上に米景気回復が堅調に推移すると認識している証左とも言え、ドル相場全般にとってはポジティブ要因となろう。実際、ドルインデックスは上値の重い状況が続いているものの、200日MAを一気に下方ブレイクするムードは感じられない。

Today’s Outlook -欧米中経済指標にらみの一日

本日は、経済指標にらみの一日となろう。アジア時間は、中国のHSBC製造業購買担当者景気指数(6月、PMI)速報値の内容に豪ドル相場が上下する展開を想定したい。FOMC後も予想外にドル相場が底堅く推移しているタイミングで中国の景気減速を示す内容が重なれば、対ドルで今年安値を起点としたサポートラインを視野に下落圧力が強まろう。対円でも下値を模索する展開となろう。

欧州タイムは、仏独そして欧州の製造業&サービス部門購買担当者景気指数(6月、PMI)速報値に注目が集まろう。総じて市場予想を上回るならば、ユーロを買い戻す動きが強まり、下記「Today’s Chart Point」で指摘しているレジスタンスポイントをトライしよう。逆に冴えない内容となれば、1.35ミドルを目指す展開となろう。

NYタイムでは、米中古住宅販売件(5月)の伸びに注目したい。市場予想を上回る伸びを示せば、米株が史上最高値圏を維持し、金利への低下圧力がさらに後退しよう。上記の欧州経済指標が冴えない内容となれば、1.35ミドルを下方ブレイクする可能性もあろう。逆に伸びが市場予想に届かない場合は、米金利への低下圧力が強まることでドル売り優勢の展開となろう。

 

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.80:6月4日高値 102.23:89日MA
サポート 101.66:200日MA 101.00:サポートポイント

今週も、200日MA(黄ライン)を下限、89日MA(赤ライン)を上限と想定し、どちらのMAを完全にブレイクするかが最大の注目点。200日MAを下方ブレイクした場合は101.00が、89日MAを上方ブレイクした場合は、102.80(6月4日高値)が次の焦点として浮上しよう。

ユーロドル

レジスタンス 1.3677:6月6日高値 1.3643:6月19日高値
サポート 1.3568:10日MA 1.3503:6月5日安値

1.36台へ上昇するも、そのまま上値をトライし続けるムードは感じられない。目先は、1.36ミドル&1.3670レベルの突破が焦点となろう。下値は引き続き1.35台を維持できるかどうか、この点に注目したい。テクニカル面で注目すべきは、10日MAだろう。今日現在、1.3570前後で推移しているが、先週金曜日のユーロ売りを止めた経緯があり、本日も重要サポートラインとして意識される可能性があろう。

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