焦点は欧米株式動向 ユーロ円は上値の重い展開を想定

Market Overview-外為市場は小動きも、株式は堅調

英米市場休場で市場参加者が限られたこともあり、週明けの外為市場は小動きに終始。材料難の中、イタリアでは経済・構造改革を掲げるレンツィ首相の中道左派「民主党」が欧州議会選で得票を伸ばし、ドイツではメルケル首相率いる保守与党が最大議席を維持したことが好感され、両国の株価指数は堅調に推移。独DAX30に至っては、一時過去最高となる9893.81まで上昇する局面も見られた。一方、メキシコやブラジル、そしてウクライナの地政学的リスクに直面しているロシアといった主要な新興国株価指数も堅調に推移している。

これらの背景には、史上最高値圏での攻防が続く米国株式の動向があることは何度も指摘してきた通りであり、この土台が崩れない限り、「株高オンリー」のリスクオンが継続しよう。米株を筆頭としたグローバル株式が堅調に推移すれば、円相場での円高リスクは後退しよう。

 

Today’s Outlook -米経済指標とドラギ発言

その米国株式は、米経済指標の内容に左右されよう。日本時間21時30分の耐久財受注(4月)を皮切りに、ケース・シラー住宅価格指数(3月)そして消費者信頼感指数(5月、コンファレンス・ボード)が発表される。設備投資の先行指標となる耐久財受注・コア指数(輸送用機器除く)が前回より落ち込む見通しとなっているのは気がかりだが、後者2つの指標が市場予想を上回るようなら、米GDPの約7割を占める個人消費拡大期待を背景に米株式の史上最高値圏維持を想定したい。

また、22時30分にはドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演が予定されている。「6月緩和強化」に向けた明確なシグナルを発信してくるならば、欧州株式にとってはポジティブ要因となろう。

欧米株式が揃って高値圏を維持すれば、円相場は円安優勢の展開となろう。だが、各通貨ペアで円安トレンドにバラツキがみられよう。ドル円は、株高を背景に下記「Today’s Chart Point」で指摘しているレジスタンスゾーン(102.25-35)まで上昇する可能性がある。しかし、低空飛行が続く米金利の動向も考えるなら、102円ミドルで展開している日足の一目/雲の下限トライまでが限界か。クロス円では豪ドル円やポンド円と比較し、ユーロ円の上昇幅は限られよう。ドラギ総裁が「6月緩和強化」に関するシグナルを発信してくれば、ユーロドルが200日MAをも下方ブレイクし、さらに下落幅を拡大させる可能性があるからだ。また、ユーロポンドやユーロ/豪ドルといったユーロクロスでも売り圧力が強まることで、ユーロ円では株高による円売り圧力が相殺されよう。

 

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.36:5月13日高値 102.25:89日MA
サポート 101.37:200日MA 100.75:2月4日安値

102円台へしっかり乗せてくる展開となれば、次の焦点として浮上するのは、102.25-35のレジスタンスゾーンだろう。5月13日高値102.36レベルで上値が抑えられた経緯がある他、89日MA(赤ライン)も102.30以下の水準まで低下している。また、102.25&102.30レベルにはオファーが観測されている。一方、下値は200日MA(黄ライン)の維持が焦点となろう。

ユーロドル

レジスタンス 1.3750:レジスタンスポイント 1.3680:10日MA
サポート 1.3637:200日MA 1.3550:サポートポイント

ついに200日MAをも下方ブレイク。今週は、1.35台の攻防へシフトする可能性を意識したい。そのような展開となれば、最初のサポートポイントは、厚いビッドが観測されている1.3550レベル。一方、上値は目先、10日MAが推移している1.3680前後を突破出来るかどうかが注目される。

 

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