経済指標にらみの一日

Market Overview-注目の米利回りは上昇

12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、連日で過去最高値を更新した。また、S&P500種株価指数は前週末比1%高の1896.65と、4月2日に付けたこれまでの過去最高値を上回れば、ナスダック総合指数は1.8%上昇と、1月以降で最大の上げとなった。注目は、一連の株高を受けた米金利の反応だったが、2年債、10年債、30年債とそれぞれのゾーンの利回りが上昇。「米株高+金利上昇」はドル円相場を押し上げ、102.20前後で推移している21日MAをトライする展開に。ユーロドルは小幅に反落した。

一方、ウクライナの地政学的リスクが意識される中、NY金先物6月限は逃避買い需要が強まり、一時1300ドル台の水準に乗せる局面が見られた。しかし、リスクオンの先導役である米株式が上述の通り史上最高値圏で推移し続ける限り、グローバル株式市場全体が今年1月のような全面的なリスク回避に陥る可能性は低いだろう。

外為市場での焦点は、引き続き米金利の動向となろう。「株高オンリーのリスクオン」が継続するならば、外為市場ではクロス円を中心とした円売り圧力と、対ドルでの高金利&新興国通貨買い圧力が継続しよう。一方、昨日のように「米株高+金利上昇」となれば、ドル相場は堅調に推移しよう。実際、ドルインデックスは、米金利への低下圧力が後退したことを背景に重要サポートポイント79.00を維持することに成功している。

 

Today’s Outlook -焦点は各国経済指標

本日は、アジア時間からNY時間まで経済指標にらみの一日となろう。アジア時間は、豪州の住宅価格指数 (1-3月期)と中国の鉱工業生産(4月)&小売売上高(同月)の結果により、豪ドル相場が上下に振れる展開となろう。世界的な株高傾向が続く中、これら指標が総じて強い内容となれば、豪ドル円は目先のレジスタンス95.70レベルを突破し、96円台を視野に入れる可能性が高まろう。対ドルでも0.9400を視野に豪ドルは堅調に推移しよう。逆に総じて冴えない内容ならば、豪ドル売りを誘発しよう。ただ、株式市場が大きく崩れない限り下落幅は限定的となろう。豪ドル円は一目/基準線が推移している95.25前後、豪ドル/米ドルはビッドが観測されている0.9300の維持が焦点となろう。

欧州タイムは、独のZEW景況感調査(5月)に注目が集まろう。「6月緩和強化」が意識される中、予想以上に下振れた場合はユーロ売りを加速させよう。ユーロドルは、下記の「Today’s Chart Point」で指摘している一目/雲の下限をトライする可能性が高まろう。逆に市場予想以上ならば、ユーロを買い戻す動きが強まろう。だが、欧州中央銀行(ECB)による緩和強化の可能性が意識される中では、戻りは限定的となろう。

NY時間の注目指標は、小売売上高(4月)となろう。米GDPの約7割を占める個人消費の強い伸びが確認されれば、ファンダメンタルズ改善期待を背景に米株は堅調に推移しよう。昨日の反応を考えるなら、米金利もさらに反発基調を強めよう。「米株高+金利上昇」となれば、外為市場ではドル買い優勢の展開となろう。円相場では、ドル円が上値トライの展開となろう。ユーロドルも米欧の金融政策のコントラスト(方向性の違い)が意識されることで、雲の下限を目指す展開となる可能性が高まろう。対新興国通貨でもドル買い優勢の展開となろう。一方、「米株高+金利横ばい(低下)」が続けば、円相場はクロス円を中心に円売り圧力が強まろう。また、対ドルで高金利&新興国通貨が堅調に推移しよう。

 

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.54:89日MA 102.22:21日MA
サポート 101.20:サポートポイント 100.75:2月4日安値

21日MA(赤ライン)を上方ブレイクした場合、厚いオファーが観測されている102.50および89日MA(黄ライン)が次のターゲットに。下値は101.20の維持が引き続き焦点となろう。このレベルには厚いビッドが観測されていると同時に、下の水準にはストップが置かれている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3865:一目/基準線(日足) 1.3800:レジスタンスポイント
サポート 1.3745:5月9日安値 1.3722:一目/雲の下限

攻防分岐の一目/基準線はおろか、昨年7月安値1.2755を起点としたサポートラインをも一気に下方ブレイクしたことで、一目/雲の下限の維持が下値の焦点として浮上。上値は、基準線がサポートからレジスタンスとして転換するかどうか、この点を確かめる必要があろう。

 

Today’s Chart

ドル円チャート
ユーロドルチャート

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