さらにリスクオン回帰ムードが強まるか

Market Overview-様々なイベントに注視する一週間

14~18日の主要株価指数の週間騰落率では、ダウ平均がプラス2.38%と底打ち感が強まる展開に。S&P500種株価指数も週間ベースで昨年7月以来の大幅高となった。リスクオンの先導役が戻ってきたことで日経平均はプラス3.98%と、日米欧株価指数の中で上昇率がトップに。また、主要な欧州株式や新興国のそれらも堅調に推移した。米国株式の反発は米債券市場での利回り低下圧力も弱め、10年債利回りは先週2.72%付近まで反発。2年債利回りも0.40%台を視野に上昇する展開となった。一方、外為市場では円安圧力が強まると同時に、懸念材料であるウクライナリスクが一時的にせよ後退の兆しが見え始めていることで、ロシアルーブルが対ドルで買い戻される等、リスクオン回帰のムードが強まっている。

今週はこのムードがさらに強まるかどうか、この点が焦点となろう。注目のマーケットは、引き続き米国株式市場となろう。米株におけるバリュエーションへの警戒感をさらに後退させる米企業決算の内容が続けば、日経平均をはじめとしたグローバル株式も堅調に推移することが想定される。逆に総じて冴えない内容となれば、リスクオンムードが後退することで、外為市場では円買い圧力が強まろう。米金利に低下圧力が強まることで、ドル相場も再び軟調な地合いとなろう。一方、今週の米国経済指標では、3月の米住宅関連指標に注目が集まろう。堅調な内容が続けば、将来の景気回復と個人消費拡大期待を背景に米国株式のサポート要因となろう。米国外の経済指標では、1-3月期 の豪消費者物価(CPI)、4月の中国HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値そして4月の独IFO企業景況感指数が発表される。前者2つはADUの変動要因となろう。IFO指数は前回よりも低下する見通しとなっており、市場予想以上に下振れるようなら、ユーロドルの押し下げ要因となろう。

24日にニュージーランド準備銀行(RBNZ)が政策金利を3.00%へ引き上げる見通しとなっている。一部には消費者物価指数(CPI)の下振れを受け、声明文がハト派色を強めるのではないかとの警戒感もあるようだが、CPIの下振れはNZD高が要因であり、また単月の一指標を持ってトーンを変更する可能性は低いと考える。利上げサイクルの継続を示唆する内容となれば、NZDは対ドル&円で上値トライのムードを強めると考える。

また、今週はオバマ米大統領が来日する。焦点であるTPP交渉で一定の合意に達することができれば、今年秋に中間選挙を控えるオバマ政権が今後の安倍政権と黒田日銀の金融政策(追加緩和)へ「配慮」する可能性が高まろう。その「配慮」は、先日米財務省が発表した為替報告書で、日本の金融政策に対する一定の理解を示す内容となった点にも垣間見える。円相場の動向を見極めるうえで、今週はTPP交渉の行方にも注目したい。


Today’s Outlook 

本日はイースターマンデーにより、ニュージーランド、豪州、香港、独仏そして英国の各史上は休場。参加者が限られる中、リスクオン回帰のムードを背景に円相場がどの水準まで上値トライとなるかが焦点となろう。ドル円は目先、下記「Today’s Chart Point」で指摘している一目/基準線の突破が焦点となろう。ユーロ円も141.70前後で推移している日足の一目/基準線が攻防分岐となろう。


Today's Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.70:一目/基準線(日足) 102.52:21日MA
サポート 101.80:サポートポイント 101.45:一目/基準線(週足)

→ドル円は、日足の一目/基準線(赤ライン)の突破が焦点となろう。突破に成功すれば、103.00前後で推移している89日MA(青ライン)と103.10前後にある一目/雲の上限を視野に入れる展開を想定したい。下値は、週足の一目/基準線の維持が焦点となろう。このテクニカルは今週、101.45前後まで上昇している。

ユーロドル

レジスタンス 1.3892:ボリンジャー上限 1.3865:4月17日高値
サポート 1.3795:21日MA 1.3725:サポートライン

→目/基準線(赤ライン)に絡んだ値動きは継続。このラインを下方ブレイクすれば、21日MA(青ライン)を視野にユーロ安/ドル高の展開を想定したい。21日MAをも破る展開となれば、1.3725前後で推移しているサポートラインを維持出来るかが焦点として浮上しよう。一方、レジスタンスは1.39台への上昇が焦点となろう。テクニカル面では1.3890前後で推移しているボリンジャー上限(MA:21、σ:2.0)での攻防に注目したい。


今日のチャート

ドル円
ユーロドル

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

投資手法・戦略ガイド

  • トレンド

    アナリストがどのようにチャートを使っているのかを学び、投資家の行動を勉強し市場パターンを理解しましょう。利用可能な様々なチャートの使い方を学習し、チャートが示す価格パターンを確認します。

  • 注文について

    ここでは、IG証券の取引プラットフォームを紹介し、多様な資産クラスを提供するCFDを有効に取引するための方法について説明いたします。また、ストップ注文やリミット注文などの機能、レバレッジ取引の仕組みについても解説いたします。

  • オートチャーティスト

    アナリストがどのようにチャートを使っているのかを学び、投資家の行動を勉強し市場パターンを理解しましょう。利用可能な様々なチャートの使い方を学習し、チャートが示す価格パターンを確認します。