戻ってきたリスクオンの先導役

Market Overview-底打ち感強める米国株式

16日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は3日続伸。S&P500種株価指数も同様の展開となり、3日間での上げでは直近2ヶ月で最大となった。今週に入り発表された米企業決算の堅調な内容が、バリエーション(株価評価)に対する懸念を後退させていることが、米株続伸の背景にある。さらにタイミング良く、中国の1~3月期実質国内総生産(GDP)の伸び率が前年同期比7.4%増と、市場予想を上回る結果となり、且つ中国政府による景気刺激策への期待が強まったことも米国株式をサポートした。また、米経済指標では住宅関連指標の内容は振るわなかったものの、鉱工業生産(3月)の伸びが確認された。鉱工業生産全体の75%を占める製造業の生産指数が0.5%上昇する等、製造業分野が寒波の悪影響を乗り越えつつあることが示された(イエレンFRB議長も最近続いた冴えない経済指標は悪天候が要因と示唆)。

リスク選好の先導役(米国株式)に底打ち感が強まってきたことで、欧州&新興国株式も総じて堅調に推移。債券市場では、ウクライナリスクがくすぶり続ける中でも米独利回りへの低下圧力が後退。外為市場では円安優勢の展開となった。

イエレン連邦準備理事会(FRB)議長の講演は、新味に欠ける内容となった。引き続きインフレリスクと雇用情勢を注視する姿勢を示したが、今後数ヵ月の経済指標で米ファンダメンタルズの改善傾向が示されれば、米金利への低下圧力は徐々に後退しよう。Taperingが終了する今年秋頃には、2015年の利上げが意識され10年債利回りが3.0%を超える水準へ上昇する可能性があろう。ドル相場の中長期スパンVIEWもドル高トレンドで変更はない。

尚、カナダ中銀からは特段目新しい内容は見られず。引き続きインフレ下振れリスクの文言を残したこと、成長率見通しが従来の+2.5%から+2.3%へ下方修されたことから、加ドルの上値が抑えられた。

 

Today’s Outlook -米株4日続伸なるか

本日の外為市場も株式にらみの展開となろう。米国株式の続伸と欧州株式の反発を受け、日経平均をはじめとした本日のアジア株式は総じて堅調に推移することが予想される。株高は、外為市場での円安圧力を強めよう。

海外時間は、引き続き米国株式にらみの展開となろう。その米国株式を左右するのは、四半期決算であることは言うまでもない。本日はモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスといった大手金融機関から、デュポン、ゼネラル・エレクトリックといった主要企業の決算発表が予定されている。時間外(本日日本時間早朝)に発表された検索大手グーグルやIBMの決算は振るわなかった。上記の企業決算でも冴えない内容が続けば、せっかく芽生えてきたリスクオン回帰の芽が摘まれるだろう。その場合、外為市場では円を買い戻す動きが強まろう。ドル相場は株安を背景とした金利低下に伴い軟調な地合いとなろう。

逆に総じて強い内容となれば、米国株式は続伸、米金利への低下圧力がさらに後退することで、外為市場ではドル買い圧力と円売り圧力が強まろう。

レジスタンス 102.67:一目/基準線(日足) 102.50:21日MA
サポート 101.50:(サポートポイント)/td> 101.20:一目/基準線(週足)

102円台へ再上昇を果たしたドル円の次のターゲットは、102.50-65ゾーンだろう。具体的には、21日MAと一目/基準線での攻防がさらなるドル高/円安となるかどうかの試金石になるのではないか。下値は101.20の維持が引き続き焦点となろう。朝方のオーダー状況を確認すると、102.50&102.80レベルにはオファーが観測されている。ビッドは101.80以下より断続的に観測されている。尚、102.55上と101.20下にはそれぞれストップが置かれている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3900:レジスタンスポイント 1.3850:レジスタンスポイント
サポート 1.3794:21日MA 1.3750:サポートポイント

徐々に上値が切り下がっていることを考えるなら、1.3790台で推移している21日MAの下方ブレイクを想定したい。上値の焦点は1.39台の再上昇で変わらず。朝方のオーダー状況を確認すると、1.3875から1.3900にかけてはオファーが断続的に並んでいる。1.3900上にはストップの観測あり。1.37後半から1.37ミドルにかけては、ビッドとストップが混在している。

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