米国株式は調整局面

米国株式は調整局面

リスク選好の先導役となっている米国株式は3営業日続落。3営業日としての下げでは、ナスダック総合が2011年以降で最大となり、S&P総合500種も1月下旬以来で最大となった。

リスク選好の先導役を失った株式市場ではリスク回避優勢の展開となっているが、グローバル金融市場全体がリスク回避ムードに覆われているわけではない。実際、7日の米債券市場では、米10年債利回りが引けにかけてジワリと上昇し、2.70%前後で引ける等、株安の影響による米金利の低下幅は限定的となっている。また、外為市場ではブラジルレアルやメキシコペソが対ドルで堅調に推移している。株式市場でもブラジルボベスパは2%以上上昇し、メキシコIPCは小幅な反落に留まっている。これらの値動きの背景には、狭いストライクゾーンに的中したかのような米雇用統計(3月)の絶妙な結果の影響があると考えられる。米雇用統計が強過ぎず弱すぎずの結果となったことで、米国経済の持続的な回復期待と早期利上げ懸念の後退を同時にマーケットに意識させたからだ。特に後者の点は、水面下で燻り続けている新興国リスクの台頭を抑え込むだろう。そして、リスク選好の土台となっている米国経済の回復に対して特段の悪材料が発生していない点も考えるなら、米国株式の調整局面が過ぎれば、再びリスク選好ムードが強まると考えらえる。

 

Today’s Outlook -株式にらみの動向は続く

本日の円相場も、株式にらみの展開となろう。その株式市場だが、リスク選好の先導役が一時的にせよ不在になっていることで、本日のアジア株式も軟調に推移する可能性があろう。株式市場全体がリスク回避優勢の展開となれば、外為市場では円買い圧力が強まろう。

株式以外での注目材料は日銀金融政策決定会合となろうが、政策変更は無いものと考えらえる。しかし、海外勢を中心に追加緩和導入の期待は根強い。株式市場がリスク回避優勢となっているタイミングで緩和見送りとなれば、短期的に国内株式の下落幅が拡大する可能性があろう。そのような展開となれば、外為市場では円買い圧力が強まろう。ただ、直近の株式と円相場の動向をみると、「株安=円高」のトレンドに変化は見られないが、ドル円が103円台をかろうじて維持する等、株式の下落と比較し円買いは限定的となっている。この背景には、日米金融政策の方向性の違いとそれに伴う将来の日米金利差拡大観測、そして経常収支の悪化に伴う潜在的な円買いフローの後退があると考えられる。よって、円買い圧力が強まっても、ドル円は下記「Today’s Chart Point」で指摘した一目/基準線を維持する可能性があろう。ユーロ円は日足の一目/雲の上限が位置する140.96レベル、もしくは2月4日安値136.23と起点としたサポートライン140.70レベルを維持出来るかが注目される。

 

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 104.13:4月4日高値 103.50:レジスタンスポイント
サポート 103.10:一目/雲の上限 102.67:一目/基準線

103円前半で推移している89日MA(黄ライン)と一目/雲の上限を突っかける展開に。これらテクニカルを完全に下方ブレイクすれば、基準線(赤ライン)が推移している102.60レベルでの攻防へとシフトしよう。一方、上値の焦点は104.10レベルの突破となろう。 尚、朝方のオーダー状況をみると、103.00前後そして102.50-60レベルにはビッドが観測されている。オファーは103.50から104.00にかけて断続的に観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3820:一目/基準線 1.3750:レジスタンスポイント
サポート 1.3692:一目/雲の上限 1.3650:サポートポイント

日足の一目/雲にサポートされ反発。しかし、戻りは1.3750レベルと限定的。本日も雲の攻防に注目しながら、1.38台へ再上昇するか2月27日以来となる1.3650レベルを下方ブレイクするかが注目される。朝方のオーダー状況をみると、1.3750から基準線が推移しているレベルまで断続的にオファーが並んでいる。ビッドは1.3650から1.3600にかけて観測されている。また、1.3650下にはストップの観測もある。

Today’s Chart

ドル円チャート
ユーロドルチャート

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