デルファイ・オートモーティブ

EV開発に向けた提携に注目、通期利益は大幅増益へ

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ニューヨーク | 自動車部品 | 業績レビュー

BLOOMBERG DLPH:US | REUTERS DLPH.N

  • 2017/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比2.7%増の43.18億USD、経費削減などが利益を押し上げ純利益は同43.0%増の3.69億USD。調整後EPSは1.70USDと市場予想の1.65USDを上回った。
  • 同社はパワートレイン事業のスピンオフを計画し単独上場を目指す。また、BMWとインテル(INTC、モービルアイ(インテル傘下)は2021年までに完全な自動運転システムを市場に投入することを目指し提携し、同社及び同業の独コンチネンタルも同陣営に参加。
  • 2017/12通期会社計画は、売上高が168.5-170.5億USD、調整後EPSは6.55-6.75USD。通期市場予想は、売上高が前期比2.3%増の170.41億USD、当期利益が同31.2%増の16.49億USDである。

What is the news?

2017/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比2.7%増の43.18億USD、営業利益が同18.8%増の4.68億USD、純利益が同43.0%増の3.69億USD。調整後EPSは1.70USDと市場予想1.65USDを上回った。アジア、南米が売上高を牽引し、リストラ費用や減価償却費減などが利益を押し上げた。セグメント別は、主力の電気・電子アーキテクチャー部門で売上高が横ばいの23.45億USD、調整後営業利益が同3.5%減の3.33億USD、パワートレインシステム部門は売上高が同3.6%増の11.87億USD、同利益が同20.9%増の1.62億USD、電子機器・セイフティー部門は売上高が同9.8%増の8.21億USD、同利益が同8.9%減の92百万USD。2017/12期1H(1-6月)の営業キャッシュフロー(CF)は8.89億USD、投資CFは▲4.63億USDと設備投資等を営業CFで十分賄い、フリーCFは4.26億USDとなった。現金及び現金同等物は、前年同期の4.37億USDから7.92億USDへ大幅増。良好な経営状況にあると言えよう。

同社は、パワートレイン事業をスピンオフし単独上場することを計画。2018/3までのスピンオフ完了を目指し、自動運転関連の開発に注力する見通し。また、BMWとインテル(INTC、ハイテクカメラ・ソフトウエアのモービルアイ(今年インテルが150億USDで買収)は昨年、2021年までに完全な自動運転システムを市場に投入することを目指し提携。同社及び同業の独コンチネンタルも今年同陣営に参加している。さらに、今年8月には、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCAが同陣営への参加を発表。業界の垣根を越えた提携の効果を今後見極めたい。

 

How do we view this?

2017/12通期会社計画は、売上高が168.5-170.5億USD、調整後EPSは6.55-6.75USDと上方修正し、設備投資を8.5億USDとした。通期市場予想は、売上高が前期比2.3%増の170.41億USD、営業利益が同16.7%増の22.72億USD、当期利益が同31.2%増の16.49億USDである。

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配当予想(USD) 1.18 (予想はBloomberg)
株価(USD) 99.25 2017/10/11

会社概要
1994年にゼネラル・モーターズ(GM)内に設立された自動車部品グループを母体とし設立されたデルファイ・コーポレーションの一部を引き継ぎ2011年に設立され、同年にNY市場などで上場を果たした。世界の自動車および商用車市場に、電気および電子技術、パワートレイン技術のソリューションを提供。世界最大の自動車部品メーカーの一角である。 英国に本社を構え、46ヵ国で事業を展開し、2万人を超える科学者、エンジニア、技術者を抱え、サービスを提供している。世界トップクラスの自動車OEMメーカーのほとんど全てを顧客としており、世界最大クラスの自動車OEM企業25社が含まれる。また、同社は126の主要工場で操業し、15の主要テクニカルセンターなどを通じて顧客向けの地域サービスなどを提供している。

企業データ(2017/10/11)
ベータ値1.49
時価総額(百万USD) 26,385
企業価値=EV(百万USD) 30,055
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 157

主要株主(2017/10) (%)
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1. Vanguard Group 8.22
2. BlackRock 6.51
3. Sun Li fe Financial Inc. 6.27

 (出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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