個別銘柄レポート:JPMorgan Chase & Co.

3QのEPSは市場予想を上回り、通期業績の市場見通しは上振れも期待されよう

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ニューヨーク | 銀行 | 業績レビュー

BLOOMBERG JPM US | REUTERS JPM.N

  • 2015/12期3Q(7-9月)は、営業収益が前年同期比6.4%減の235.4億USD、純利益は同22.3%増の68.0億USDとなった。EPS は1.68USD と市場予想の1.45USD を上回った。
  • 純営業収益は債券トレーディングの低迷が響き、法人・投資銀行部門や住宅ローン収入の大幅減などもあって減収。一方、純利益は経費削減もあって法人・投資銀行部門が牽引し増益となった。
  • 2015/12期の市場予想は、純利益が前期比ほぼ横ばいだが、金利や景気動向次第では利益の上振れも想定される。

What is the news?

2015/12期3Qは営業収益が前年同期比6.4%減の235.4億USD、純利益は同22.3%増の68.0億USDとなった。EPS は1.68USD と市場予想の1.45USD を上回った。税制上22億USDのプラス効果があったほか、コスト削減や貸倒引当金の減少も利益を押し上げた。また、5事業のうち商業銀行、法人金融・投資銀行、資産運用の3事業が減益となったものの、消費者・地域銀行や法人の2事業で増益を確保した。
セグメント別の純利益は、消費者・地域銀行が前年同期比4.0%増の26.3億USD。法人事業は同5.9%増の17.2億USD。一方、法人金融・投資銀行は同12.9%減の14.6億USD。商業銀行は同22.8%減の5.2億USD。また、資産運用は同19.5%増の4.8億USDとなった。


How do we view this?

2015/12期の市場予想は、純利益が前期比1.1%増と小幅増益に留まる見通しである。しかしジェイミー・ダイモンCEOは、米国内の景気見通しについて楽観的であり、今後の収益環境は明るいと言えよう。このため、今後の金利や景気動向次第では利益の上振れも想定される。

会社概要

米国NYに本社を置く世界有数のグローバル総合金融サービス会社。総資産、収益力、時価総額で世界屈指の規模を誇る。2000年にザ・チェース・マンハッタン・コーポレーションとJ.P.モルガン・アンド・カンパニーが合併、さらに、2004年にバンク・ワン・コーポレーションと合併。また、2008年にはザ・ベアー・スターンズ・カンパニー・インクを買収、ワシントン・ミューチュアルの預金、資産、負債の一部を取得し、現在のJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーが誕生。
投資銀行、証券取引、資金決済、証券管理、資産運用、プライベート・バンキング、コマーシャル・バンキング、コンシューマー・コミュニティ・バンキングなど多岐にわたる金融サービスを提供。グローバルに展開する法人向け事業は「J.P.モルガン」、米国で展開している中小企業や個人向け事業は「チェース」ブランドを用いている。

企業データ(2015/10/28)

ベータ値1.09
時価総額(百万USD) 242,223
企業価値=EV(百万USD) -
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 1,047
 

主要株主(2015/10)(%)

1.BLACKROCK 6.63
2.VANGUARD GROUP INC 5.78
3.STATE STREET CORP 4.23
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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