個別銘柄レポート:JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー

米利上げ観測が強まり、同社の業績改善が期待される

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ニューヨーク | 銀行 | 業績レビュー

BLOOMBERG JPM:US | REUTERS JPM.N

  • 2016/12 期3Q(7-9月)は純収益が前年同期比8.4%増の255.12億USDとなった。純利益は同7.6%減の62.86億USD、調整後EPSは1.59USD と何れも市場予想を上回った。
  • 全4事業は全て増収。主力のコンシューマー&コミュニティバンキング事業が堅調であったほか、コーポレート&投資銀行事業は2桁増収となった。
  • 2016/12通期の市場予想は純収益が前期比4.3%増の975.71億USD、純利益が同14.0%減の210.27億USDである。


What is the news?

2016/12 期3Qは純収益が前年同期比8.4%増の255.12億USDとなった。増収となった主力のコンシューマー&コミュニティバンキング事業や投資銀行事業が純収益を押し上げた。低金利の厳しい環境や貸倒引当金など費用計上の増加が響き、純利益は同7.6%減の62.86億USDとなったが、市場予想を上回った。また、調整後EPSは1.59USD と市場予想の1.39USD を大幅に上回った。貸出残高の増加で純資金利益は同6.0%増の119億USDとなった。
全4事業は全て増収。①主力のコンシューマー&コミュニティバンキングの純収益は前年同期比4.1%増の113.28億USDと全体の44.4%を占めた。コンシューマー&ビジネス向けバンキングが堅調だったほか、住宅ローンが同20.5%増収と好調に推移した。②コーポレート&投資銀行事業は同15.8%増収の94.55億USD。債券、株や助言などの手数料増などから投資銀行の収入が同14.0%増と好調だったほか、マーケティング&投資家向け金融サービスも増収を確保した。また、貸出残高と預貸利鞘が増加するなど純資金利益を創出、③コマーシャルバンキング事業は同13.7%増収の18.70億USD、④アセットマネジメント事業は同5.3%増の30.47億USDとなった。
費用面では、法務費用が減少したため、固定費は前年同期比5.9%減の144.63億USDとなった。一方、貯蓄の増加により貸倒引当金は前年同期1.9倍の12.71億USDにとなった。

 

How do we view this?

足元、米国年内利上げの観測が高まる中、銀行の業績改善の期待が高まり、同社の株価評価は更に高まる可能性があろう。2016/12通期の市場予想は純収益が前期比4.3%増の975.71億USD、純利益が同14.0%減の210.27億USDである。

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配当予想(USD) 1.88 (予想はBloomberg)
株価(USD) 67.17 (2016/10/17)

会社概要

米国NYに本社を置く世界有数のグローバル総合金融> サービス会社。総資産、収益力、時価総額で世界屈指の 規模を誇る。2000年にザ・チェース・マンハッタン・コーポ レーションとJ.P.モルガン・アンド・カンパニーが合併、さら に、2004年にバンク・ワン・コーポレーションと合併。ま た、2008年にはザ・ベアー・スターンズ・カンパニー・イン クを買収、ワシントン・ミューチュアルの預金、資産、負債 の一部を取得し、現在のJPモルガン・チェース・アンド・カ ンパニーが誕生。 投資銀行、証券取引、資金決済、証券管理、資産運 用、プライベート・バンキング、コマーシャル・バンキン グ、コンシューマー・コミュニティ・バンキングなど多岐に わたる金融サービスを提供。グローバルに展開する法人 向け事業は「J.P.モルガン」、米国で展開している中小企 業や個人向け事業は「チェース」ブランドを用いている。

企業データ(2016/10/17)

ベータ値1.12
時価総額(百万USD) 242,616
企業価値=EV(百万USD) -
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 971

主要株主(2016/10) (%)
1. BlackRock 6.49
2. Vanguard 6.36
3. State Street 4.17

(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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