米国ウィークリー2015/10/20号

堅調さを取り戻すマーケットと業績動向

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  • 8月中旬以降、世界的に株価は急落し米国株も大幅な調整となっていたが、10月に入って反転上昇し足元堅調な推移が続いている。NYダウは10/16現在で17,215.97ドルと8月中旬以来の水準を取り戻し、10月の月初来上昇率が5.72%と大幅な上昇となっている。緩和的な金融政策継続の観測が強まっていることに加え、企業業績への不安後退が後押ししている。

    Bloombergの集計によれば10/16現在、S&P500種構成企業のうち58社が2015/3Q(7-9月)~(※)レナー(LENナイキ(NKEなどの(6-8月)決算など(7-9月)以外の一部決算を含む~の決算を発表した。このうちEPSが前年同期比で増益となった企業は33社で増益率は同16.4%、減益となった企業は23社で減益率は同20.5%、横ばいとなった企業は2社である。10/16現在のアナリストによるS&P500社の市場予想は、同6.7%減益(エネルギーセクターを除くベースで同0.4%増益)に対して、既に決算を発表した58社の修正ベースEPSは前年同期比0.49%の増益であることから現状の業績動向は順調であると言えよう。
  • また、58社のうちEPSが事前の市場予想を上回った企業数は42社となり、いわゆるサプライズ比率(42/58社)は72.4%と過去に比べ比較的高水準となっている。市場予想を上回った主な企業は、金融ではバンク・オブ・アメリカ(BACシティグループ(Cチャールズシュワブ(SCHWウェルズファーゴ(WFC、ヘルスケアではジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJユナイテッドヘルス・グループ(UNH、資本財サービスではデルタ航空(DALゼネラルエレクトリック(GEハネウェルインターナショナル(HONなどが挙げられる。このほか、ハイテクではザイリンクス(XLNX、生活必需品のペプシコ(PEPやエネルギーで掘削など油井サービスのシュルンベルジェ(SLBなどが市場予想を上回った。企業業績は概ね良好な状況であると言えよう。

    NYダウは100日移動平均(17,263ドル)、200日移動平均(17,581ドル)が目前となり、年初来の17,800ドル台も視野に入った。10月のミシガン大学消費者マインドは市場予想及び前月水準を大きく上回り、中古住宅販売など住宅指標も良好な水準が見込まれる。今後も堅調な株価推移を予想する。(庵原)

 

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/16現在)

 

 

主要企業の決算発表予定

●20日(火):ヤフー、クリー、ロッキード・マーチンベライゾン・コミュニケーションズユナイテッド・テクノロジーズ
●21日(水): イーベイサンディスクコカ・コーラボーイングバイオジェンゼネラル・モーターズ、クレディ・スイス
●22日(木):アルファベットマイクロソフトアマゾン・ドット・コムキャタピラースリーエム、マクドナルド、ATTアンダーアーマー、ダウ・ケミカル、ダイムラー
●23日(金):VFプロクター&ギャンブル、ロイヤル・カリビアン・クルーズ


■主要イベントの予定

●20日(火):
住宅着工指数
・建設許可件数
ユーロ圏経常収支
●22日(木):
・シカゴ連銀活動指数
・FHFA住宅価格指数
米中古住宅販売
米景気先行指数
ECB理事会
●26日(月):
米新築住宅販売
マイクロソフト新製品発売
・IBMイベント「IBM insight」(10/25-29、ラスベガス)

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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