個別銘柄レポート:フィアット・クライスラー・オートモービルズ

低金利が自動車需要を押し上げる可能性も

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ニューヨーク | 自動車 | 業績レビュー
BLOOMBERG FCAU:US | REUTERS FCAU.N

  • 2016/12期1Q(1-3月)は売上高が前年同期比2.8%増の265.7億ユーロ、純利益が同6倍の4.7億ユーロとなった。
  • 好調な高価格帯のSUVやピックアップトラックの販売がけん引し、主力の北米市場の販売台数が堅調に推移した。
  • 2016/12通期の市場予想は売上高が前期比2.8%増の1,136.51億ユーロ、純利益が同13.8倍の35.81億ユーロである。

 

What is the news?

2016/12期1Q(1-3月)は売上高が前年同期比2.8%増の265.7億ユーロ、純利益が同6倍の4.7億ユーロとなった。調整後EPS は0.338ユーロと市場予想の0.230ユーロを上回った。1Qの世界販売台数は108万6,000台で前年同期並みの水準だったが、高価格帯のSUVやピックアップトラックの販売が好調で主力の北米市場の販売台数は同8.9%増の55万1,103台となった。

部門別では、主要2部門が堅調となり全体の売上高をけん引した。主力の北米部門(米国、カナダやメキシコといった北米自由貿易協定の国家)の売上高は前年同期比5.9%増の171.36億ユーロ。同社ブランドのJeep, Ramなどの販売が堅調に推移した。ヨーロッパ、中東及びアフリカ部門の売上高は同7.6%増の50.4億ユーロ。Jeep Renegade、Fiat 500Xなどの販売が堅調だった。一方、南米部門の売上高は同15.5%減の13.11億ユーロ。ブラジル経済は低迷し同国での販売が大幅に減少。アジア太平洋部門は同37.2%減収、自動車関連部品が同4.8%減収となったほか、成長事業と位置づけられている高級車マセラティも同2.9%減収だった。


How do we view this?

5月の同社の米国内新車販売台数は前年同月比1.1%増の20万4,452台となった。FRBによる早期利上げ観測の後退で低金利環境が続き、自動車需要の拡大が続く可能性もある。また、同社はグーグルの持ち株会社アルファベット(GOOGLと自動運転車の開発で提携すると発表。公道走行の実験を行うため、グーグルの自動運転システムを同社のハイブリッドミニバン「パシフィカ」100台に搭載し、自動運転車の実用化に進展が見込まれる。2016/12通期の市場予想は売上高が前期比2.8%増の1,136.51億ユーロ、純利益が同13.8倍の35.81億ユーロである。

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配当予想(EUR) 0.00 (予想はBloomberg)
株価(EUR) 7.27 2016/6/8

会社概要
2014年に伊自動車大手フィアットと米クライスラーの統合で設立、世界大手の自動車メーカーの1つ。自動車、自動車部品や関連システムの製造・販売を行い、世界40ヵ国・地域で展開している。


企業データ(2016/6/8)
ベータ値-
時価総額(百万EUR) 9,371
企業価値=EV(百万EUR) 16,984
3ヵ月平均売買代金(百万EUR) 44.32
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主要株主(2016/6)(%)
1. EXOR SPA 29.15
2. BAILLIE GIFFORD AND COMPANY 9.09
3. HARRIS ASSOCIATES LP 2.66
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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