個別銘柄レポート:ベライゾン・コミュニケーションズ

5G技術の実験が進み、商用化の実現が期待される

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ニューヨーク | 通信 | 業績レビュー

BLOOMBERG VZ:US | REUTERS VZ.N

  • 2015/12期4Q(10-12月)は営業収益が前年同期比3.2%増の342.5億USD、純利益は53.9億USD と前年同期の▲22.3億USD から黒字に転換した。
  • 主力の通信サービス事業の売上高は伸び悩んだものの、携帯契約件数が増加し携帯事業が好調となった。
  • 2016/12通期の市場予想は営業収益が前期比微増の1,316.7億USD、純利益が同8.4%減の163.8億USDである。


What is the news?

2015/12期4Qは営業収益が前年同期比3.2%増の342.5億USDと市場予想を上回った。2014/12期4Qは年金関連の費用を計上したことが響き22.3億USDの赤字となったが、今期の純利益は53.9億USD と黒字に転換した。また、調整後EPS が0.89USD と市場予想の0.88USD を上回った。主力の通信サービス事業の営業収益は同0.4%減の288.6億USDとなったものの、携帯事業の営業収益が同27.9%増の54.0億USDと好調で通信サービス事業の減収を補った。
4Qの携帯契約件数(プリペイドは除く)の純増数は151.9万件と前年同期の198.6万件の水準には届かなかったが、3Qの128.9万件を大幅に上回った。4Gサービスの契約件数は90.6万件となった。また、同社のスマホの普及率は84%と前年同期の79%から上昇した。


How do we view this?

新聞報道によれば、同社は米通信会社XOコミュニケーションズの光ファイバーネットの買収と周波数帯のリース契約で合意した模様。買収とリース契約を通じて同社は企業顧客向けインターネット回線容量を上積みするとともに、5G(第5世代移動通信システム)を試すことができる周波数帯が獲得できる。また、同社はアップル、インテル、クアルコム、エリクソンやノキアなど世界の有力企業と5Gの実現に取り組んでおり、5Gの実験を進めている模様。5G のデータ伝送速度は毎秒20Gb と4Gより数十倍速くなる。2019年に同技術の商用化の実現が期待されている。
2015/12通期の営業収益は前期比3.6%増の1,316.2億USD、純利益が同85.8%増の178.8億USDとなり、携帯契約件総数(プリペイドは除く)は同4.4%増の1億652.8万件となった。2016/12通期の市場予想は営業収益が前期比微増の1,316.7億USD、純利益が同8.4%減の163.8億USDである。


 

配当予想(USD) 2.28 (予想はBloomberg)
株価(USD) 50.73 2016/2/29

会社概要
1983年に設立した通信大手会社。固定音声、ワイヤレス事業、データ、インターネットなどのサービスを手掛けるほか、電話通信設備、公衆電話などのネットワークサービスを提供。

企業データ(2016/2/29)
ベータ値0.83
時価総額(百万USD) 206,666
企業価値=EV(百万USD) 313,454
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 748
 


主要株主(2016/3) (%)
1. Capi ta l Group Companies 7.25
2. Black Rock 6.34
3. Vanguard 5.94
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)

 

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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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